ヨーテボリはマルメから 300キロくらい北にあるスウェーデン第二の都市、赴任が決まった後にそこでアイススケートの世界選手権があると聞いて行かない手は無いと思っていた。10日ほど前にネットでチケットを探したらまだ女子フィギュアスケートの決勝のチケットが(あまり良い席じゃないけど)残っていて手に入れていたのでした。
会社ではあまりこのことは話していなかったのだけれど、ナゼかそんな話が広がっていて仲間の何人かが「何曜日に行くんだ?自分は日曜日のエクシビジョンを見るんだ」なんて話をしてくれたりで、数日前からちょっと盛り上がっていた(イースターの休みだからってのが大きいけど(笑))。300キロ近くあることもあって車と電車で迷ったが、仲間からの車が楽チンとの勧めもあって車で出発。高速道路を走っていたら途中世界遺産のマークがあって、どうやらソレが無線局らしいのがわかって、またそれっぽいアンテナが並んでいたのを横目に見たのだけれど、また今度の機会にということにする。ちなみに コレ でした。
さて、会場は Scandinavium というヨーテボリ中心部からは少し離れた場所にあるアリーナで、1976 年にスウェーデンで初めてフィギュアスケートの世界選手権が開かれたのもこの場所なのだとか。自分の席はたぶん上の一枚目の写真で盛り上がっている部分の一番テッペン(笑)。テレビで見ると選手を中心に常にしたアップの画像を見ることが多いので気づかないけれど、ホントに大きなリンク。6人ずつにグループ分けされた全部で 4グループ 24人の演技。女子フリーでは 1人あたり 4分±10秒の演技時間があって ジャッジが出るまでが 3分20秒 程度。各グループの演技の前にはウォーミングアップと選手紹介があったり、第2グループと第3グループの間では氷の表面の再調整が行われる。そんな感じなので、18:30 から始まって表彰式が終わるのが 23:00 頃と中々の長丁場。最後の写真は、その氷の表面の再調整をしているところ。ナゼか黄色の帽子をかぶった人たちが出てきて細かい何かを拾っているようでした。
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テレビで見ていると、ジャンプとかスピンとか個々の要素の美しさに目を奪われがちだけど、こうやって全体が見える場所から眺めていると、スピード感や動きの滑らかさもかなりはっきりとわかる要素。そして、それらは最初のグループの人たちとトップグループに属する人たちではやはりかなり違うように感じられた。
スウェーデンでの開催だけあって、地元出身の Viktoria HELGESSON や フィンランドの Kiira KORPI の登場時には大変な盛り上がり。また、スイスやアメリカ、そして当然日本からもかなり多くの観客が来ているようでした。Kimmie MEISSNER、Sarah MEIER、Carolina KOSTNER の演技はやっぱり華麗で美しいなぁと感心しっぱなし。日本人として最初にリンクにあがった安藤美姫はちょっと気の毒な結果。ジャンプの後に足に痛みがあったのかしばらくして審判団のところに行って話しをした後棄権。
最終グループの 最後の 3人は韓国のキム・ヨナ、それから浅田真央と中野友加里。他の人たちと比べると細くて小さいなぁっていうのが真っ先に思ったこと。その中でも最後に演技した中野友加里、総合の結果こそ 4位だったのですが、その前のキム・ヨナや浅田真央の演技を圧倒するほど観客に訴えかける素晴らしい演技だった気がします。全てのジャンプを綺麗に成功させ華麗なドーナツスピンやスパイラルシーケンス。以前、中野のフリフリなピンクの衣装ってどうなの?って奥さんと話をしていたことがあるのだけれど、こうやって見ているとそれがまた氷上では愛らしく見えてなかなかいいじゃないと思ったのもビックリ。実際演技が終わって最も多くのスタンディングオベーションを受け取ったのは中野友加里であり、観客が感じた感動と点数に最も大きな開きがあってブーイングが起きたのも中野だけだった気がする。他のスケーターに比べると少々地味な感じが否めない中野友加里だけれど、きっと今日の観客の反応は彼女を一回り大きな選手にするんじゃないかなぁと思わせるに十分でした。
演技後、ブルーにライトアップされたリンクでは表彰式の準備が進み、その間に優勝した浅田真央のインタビュー。こうやって遠くスウェーデンで日本人が活躍したっていうことに微妙に自分の心がくすぐられる感じで変な気持ち。微妙に発音が変な君が代を聞き終えて興奮冷めやらぬ会場をぼちぼち後にする。外に出るとかなりの冷え込み。それに雪が結構降っていて明日が微妙に心配な感じ。
今回はスケートがメインだったので、あまり街をノンビリと散策する時間はなかったのだけれど、それでもちょこちょこ。Kungsportsavenyen というメインの通りには スケートの世界選手権のノボリがいくつか。マルメと違って坂があるので、遠くが見通せたりするのはちょっと不思議な感じ。この通りの突き当りには大きな美術館があってちょっと楽しみにしていたのだけれど、何でもリニューアル中とかでほとんどの展示物を見ることができず…。その美術館に併設されたレストランはなかなか雰囲気が良さそう、どういうわけだが、外においてある銅像の口に赤いテープがしてあった(他の場所でも見たので何か意味があるのかも)。さすがに大きな町なのでトラムが走っていて、これが中々便利な足になる感じ。写真は、そのトラムの中心となる Brunnspark の駅。ココは Nordstan とかいうやたらとでかいショッピングモールの目の前の駅なので人がたくさん。最後の写真は全く持って意味がわからない案内板(笑)。
ヨーテボリの中央駅は、重厚な石造りの門構えがなかなか素敵な駅。中に入るとどこと無く旅情を誘う不思議なヨーロッパらしい駅舎という感じ。長距離列車っぽいのが止まっていて、これから旅に出ますって感じの雰囲気の人がちらほら。マルメにもあればいいのにと思ったのはバスターミナルの駅舎。乗客たちは暖かな建物の中でバスが来るまで待っていればよくって、バスが来るとその扉が開いてバスに乗り込むようになってる。寒い国ならではという感じ。このバスターミナル、ちょっと空港かなと思ってしまうような作り。古い建物が並ぶ街並みをトラムが走り抜けていく風景というのもヨーロッパらしいのかも。以前は、北欧と言えばもっとモダンな建物がたくさん並ぶ街を想像していたのだけれど、基本は中世の雰囲気が漂うヨーロッパの街並みが続くと言ったほうが正解。
美術館などに併設されたカフェは大体雰囲気があっていい感じ。左の写真はヨーテボリの市立美術館のカフェ。面白かったのは窓際に長いマットみたいのが置いてあって、窓のすぐ横に足を伸ばして座りながら珈琲を飲めるような席があること。つまり、外の道路からその様が丸見えなわけ。自分以外子供連れかカップルだったのでちと恥ずかしい感じ。右の写真はヨーテボリ美術館に併設のカフェでいただいた「今日のスープ」。こっちでの外食はあまり期待しないことが多いのだけれど、コレはすごく美味でした。ノンビリとカフェめぐりをするなんてのもヨーテボリの街並みを楽しむ一つの方法かもしれません。
ヨーテボリは港町でもあり、失敗したのは魚料理を食べに行ったりフィッシュマーケットに行く時間が無かったこと。Nordstan というでっかいショッピングモールに魚を扱う店があって(以前ブログの方にも書いたけれど、マルメのスーパーでは中々新鮮な魚を目にすることができません…)、サーモンや鰈や海老や蟹なんかが置いてあってなんだか美味そうでした。今度ヨーテボリに来る機会があったら魚料理のお店を調べて食べに行かないとと思ったしだい(笑)。ちなみに、一枚目の写真の建物は Goteborgs Utkiken と呼ばれる見晴らし塔、あまりに雪がひどかったので登らなかったけど、ヨーテボリの街を一望できるのだそう。
悪天候ということもあって、その展示のほとんどを見ることができなかったヨーテボリ海洋博物館ではあったけれど、潜水艦を見ることができたのはラッキーだったかも。ココには、1962年に建造された潜水艦がほぼそのまま展示されていて中を見ることができる。まず最初に驚くのはその入り口、ぽつんと空いた入り口のフタには下に行けと赤い矢印があるものの、一体どうやって入るの?ってくらい狭い。実際硬い BOBLBE-E のリュックを持っていたのでちょっと入るのには手こずった(笑)。下に降りてあたりを見回そうにも、まずはその狭さにビックリする。閉所恐怖症の人だと、そのまま上に上がって新鮮な空気が欲しいって思うかもしれないくらい。
どの場所も人が一人通るのが一杯一杯な感じ、そんなだから展示用の人形がいたりするとホントにビックリする。お化け屋敷じゃないんだから…みたいな。こんな狭い艦内でもちゃんと台所があったり寝る場所があったりするんだけど、そのベッドの真横には魚雷があったりして、ちょっとゾッとする。誰もいない艦内なのに何かの計器が動くような独特な音があって、何となく不安な気持ちになるのに十分な空間で、上にでる梯子を見たときはちょっぴりホッとした。展示用にあまり手を加えたという感じがなく、兵器ってこういうモンですってのが感じられてなかなか考えさせられる面白い展示だった。
準備にあまり時間が無かったこともあって、今回はチケットもホテルも全ていわゆる大会オフィシャルページから辿れる場所で予約などをしました。で、ホテルのパッケージには Goteborg Pass というのがついていて、これが中々便利。一枚は駐車券(フロントガラスのどこか適当な場所に貼り付けるか見える場所においておけば良い)で、もう一枚は公共交通機関乗り放題で美術館や博物館なども基本無料で入れるというカード。
ホテルは、北欧を旅行したときにも何度か使ったことがある Scandic Hotel の Scandic Hotel Rubinen。「赤」に関係する映画をテーマにした部屋作りをしているみたいで、自分が泊まった部屋は偶然「赤と黒」の部屋。Scandic は比較的朝食が美味しい気がするのだけれど、ココは絞りたてのベリーのジュースとか野菜がたっぷりあったりで、中々満足でした。