2007/03 最果ての地 アイスランド

オーロラでも見に行こっか

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最果ての地アイスランド行きの決定は本当にあっけないほどでした。地球物理出ってこともあって北極圏好きな ko@swe と彼のアイスランドでの話を聞いてから以前にも増してアイスランドに興味を持った自分、フットワークの軽い二人が出発 2、3日前に「オーロラ見れるかも」ってささっと決めた話。まったく、こんな話に突然乗ってくれてありがたい限り感謝です、実際めちゃ楽しかったし > ko 。

ko は旅先でのトラブルが多い人。その話はいくつか聞いていて、どれも普通は体験できないような中々スゴイものが多い。「だから今回も覚悟してくださいね(笑)」なんて言われてたんだけど、まぁそれも楽しみって思えてしょうがない。あまり考えないフラリ旅をこの年になってやることになるとは思いもしなかったが、ちょっとした高揚した気分になるワクワク感はたまらない。

金曜日の夜、仕事を終えて空港に行って腹ごしらえにラウンジでサンドイッチとか食べながらベラベラ。そろそろ搭乗の時間だからとゲートに行くと、なんとゲートの表示が「Closing」なんてなってて人がいない。コレにはあせったが一応問題なく飛行機には無事乗れた。別にそれほど遅れたわけでもなかったので、これは先が思いやられると思わず苦笑いなスタート。

レイキャビック到着

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アイスランドは人口30万人の小さな国。にも関わらず、アメリカはじめヨーロッパの各地に多くの便を持つ ICELANDAIR があるというのはなかなかスゴイなぁなんて思ったり。夜の便だったので機内食が出てきた。チーズ入りのチキンのフライにマカロニの入ったクリームソースがかかったようなもの、なんか味付け(というか塩加減)が日本人好みな感じでいい。テーブルにはアイスランドの自然を写した写真がそれぞれ貼り付けられていて、なかなか気分を盛り上げてくれる。

飛行機は真っ白にうっすらと雪をかぶったケフラビーク空港に到着。空港から降りた人たちはまずは免税品店で大量にお酒を買っている。外で買ったら高いのかもねぇなどと自分達もビールを買い込む、その名もバイキング(笑)。のどが渇いていたので空港の売店で水も買う。iceland spring ってな感じのパッケージの普通の水だったが、バスの中で口にしたとき二人で思わず顔を見合わせるほどの美味かった。

空港からレイキャビックの市内まではバスで 50分ほど。バスの運転手に今日の宿のゲストハウスの住所を見せると、コレで市内まで出てミニバスに乗ってくれって話。しかし、周りに全く何も無いのか市内までの道は真っ暗。バスステーションでミニバスに乗り換えてすぐゲストハウスに到着。最初ベルを押しても誰も出てこずちょっとあせったが、しばらくして車に乗った兄ちゃんが入り口はこっちだとかいいながら中に入れてくれた。「クレジットカードで支払いたい」と話すと、「機械はややこしてわからん。明朝わかるやつがきたら手続きしよう」って感じでいい加減。後から思うと名前を書くゲストカードみたいなものすら書かせるのを忘れるほどいい加減。何はともあれ広くて心地よい部屋に通してくれた。

お湯は全て温泉?

洗面台でお湯をだしていた ko が、「そういえば思い出した、ここのお湯は硫黄の匂いがするんだった」なんて言い出す。シャワーを浴びると確かにかなり硫黄の匂いがする。温泉のシャワーだ。この匂いは温泉好きにとってはたまりません(笑)、思わずシャワーの時間が長くなってしまいます。アイスランド二回目の ko が 2回ともこのような体験をするってことは、もしかするとこのあたりは全てお湯は温泉を使っているのかもしれない、そうだとしたら首都だってのになんて羨ましい(笑)。

アイスランドのお金

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アイスランドの通貨はアイスランド・クローナ(ISK)。北欧のデンマーク、スウェーデン、ノルウェーが同じようにクローナという単位の通貨を持っていて大体 1クローナ = 20円前後が相場。出張や旅行でクローナにだいぶ親しくなった自分や ko なので、5000 クローナの札には大金だ〜って感じ。アイスランド・クローナだけは、ちょっと違った価値を持っているようで 1クローナ = 1.6 円くらい。

ところでこのアイスランド・クローナ、硬貨がいい感じ。全ての硬貨に魚介の絵が刻まれているんです。以前聞いていて知ってはいたんだけど、いざ見てみるとやたらと収集欲にかられる硬貨。結局こうやって集めることができたんだけど、イルカの 5クローナがなかなか手に入りませんでしたねぇ。お札もなかなか綺麗で好き。上の方にも書いたけど、人口 30万人の国で独自の通貨を維持していたりと、政治的にもなかなか興味深い国だなぁと思うことしばし。ところで、このお札の写真をスウェーデンの人に見せたら非常に興味深く見てました、それはそこに書かれた言葉。同じようでいて微妙に異なるようで、一生懸命発音しようとして自分の発した言葉に笑うってことを繰り返してた。アイスランドは、島国であるがゆえに古い北欧の言葉が残っているのだそう。

The Golden Circle

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翌日は予約をしていた Reykjavik Excursions による The Golden Circle ってバスツアー。レイキャビックから南西の海外に向かう道は、数十分もすると周りに岩山と雪だけの人工物が一切無い壮絶な景色に…。最果ての地にやってきたんだなぁって思う、ko が「猿の惑星にやってきた」ってつぶやいてたけれどまさにそんな感じ。そこからしばらく行くと下の方に雪が無い一帯が見えてくる。これが最初の目的地 Hveragerdi greenhouse village。こうやって見ると、数百メートルの山の台地のようになった地帯は雪で覆い尽くされていて、海岸線の一部だけが雪が無いように見える。海流と地熱のお陰で生活ができるといった感じなんだと思う。

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温室の中は、いかにも観光バスがよりそうな土産物が並んだそんな場所(笑)。しかし、人の気配が無い道を走ってきたこともあって、地熱を使った暖かさとあいまって実に変な感じでコレはコレで面白い。ko が何かを見つけて喜んでいる、何かと思ったら乾燥させたタラの身「さきいか」のタラ版みたいなヤツ。「日本を思い出す味なんですよ〜」って、バスでいただいたらホントにそんな味。アイスランドの魚の一覧を見ていたらイカがある。スウェーデンの人たちは大抵嫌いな(そもそも食べる習慣が無いから)イカをアイスランドの人たちは食べるんだろうか、ちょっと気になる。

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次に訪れたのが Kerid volcanic crater と呼ばれる火山の噴火口。日本のどこかで見たような風景が目の前にある。しかし、何より不思議なのはココが山のてっぺんでなく、平地みたいなところに深く掘られた穴のように見えること。なので噴火口のへりに立って後ろを見ると 4枚目の写真のような風景が広がっていたりする。本当に噴火口なんだろうかと思いはするが、この周りの土地は全て溶岩のごつごつした岩でできていることが何よりの証拠かもしれない。こんなところに家(別荘?)が点在しているのはもっと不思議。

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コレまでいくつも滝は見たけれど、Gullfoss ほど規模の大きな滝を見たことはないと思う。真っ白だった大地に突然と現われる大地の裂け目に轟々と落ちていく荒々しい滝、「滝」という言葉が似つかわしくないほどの迫力。その大きさは、一番目の写真の左真ん中あたりに人が何人か立っているのを見れば少し感じてもらえると思う。滝の周りは、飛び散る水しぶきが凍りついた上に雪が降り積もった感じで、不思議な形をしている。Quicktime VR でグルグルできるものを作ってみました、こちら(1.3MB)

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いいなと思ったのは、うるさい看板が全く無いことと柵なども本当に必要最低限しかないこと。見れば危ないことくらいわかるし、そうであれば無理には近づかないようにするしね。写真を撮るとどうしても写ってしまう人工的なものがないって、なんか観光地では意外と無い気がする。観光客に限らず、こっちの人は男女問わずこういう毛糸の帽子をかぶってるんですが、やたらと似合うんですよね。見るたびに買おうかと思うんだけど、自分は似合わないだろうなぁ。

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Geisir hot spring area は、地球の息吹を感じることができる場所。もうもうと上がる湯気に硫黄のような(でもソレとは少し違う)独特な匂い。ぼこぼこと湯が噴出している場所がいくつもある。こういう風景に何故か心惹かれる自分が少し可笑しくなる。駐車場から歩くと程なく、青い水を湛えた四角い窪みのような場所に人が集まっている場所に到着。皆がカメラを構えたまま身動きせずに待っているところを見ると、どうやらココが間欠泉のようだ。

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見ていると内側から「もこっ」と盛り上がったり引っ込んだりを繰り返している。その「呼吸」は早くなったり遅くなったりで、いつ「噴き出す」のかと皆が周りでどきどきしている。ふと、その呼吸の間隔が早くなったかと思うと、白い泡のようなものとともに一気に水面が盛り上がり一気に「ぶわーっ」と噴きあがった。「おおーっ」と歓声があがってしばらくすると、さっきまでたっぷりと青い熱湯を湛えていた場所にはぽっかりと穴が開いている。しかし、どこからともなく熱湯がたまってきて、また静かな「呼吸」をし始める。見ていてあきることのない不思議な地球の息吹。噴出の瞬間をビデオにしてみました、こちら(1.1MB)

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周りには青い熱湯を湛えた場所だけでなく、実に適温のお湯がはられた窪みみたいな場所があって、裸になって入ったら幸せだよねぇコレなんて話をしながら、寒さに震えながら見てまわる。果てしなく何も無い大地、澄んだ青色の湯に反射する太陽、噴きあがる間欠泉…最果ての地にて手付かずの自然を見たって実感が湧く不思議な光景です。溶岩の大地とあちこちで噴きあがる噴煙。それ以外本当に何も無いってのがいい感じです。

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ここではお昼の休憩もはさんでいて、ジャンクフードとビールで。低アルコールのビールしか置いていないところを見ると、スウェーデンと同様に強いアルコールは特定の店でしか買えないのかもしれない。だから、空港の免税店とかで酒をたくさん買ってるのかねぇなんて話で盛り上がる。バスは、この後まさに道なき道を Pingvellir National Park に向かって進む。道路事情が悪いときは行かないってパンフレットに書いてあったけど、この状態で進むってのは一体どんなとき中止になるんだろうかと不思議に思うくらい。バスなのに危ないかもと思ってシートベルトしたのはじめてかも(笑)。

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Pingvellir National Park はユネスコの世界遺産に指定されている場所。ここアイスランドはちょうどアメリカとユーラシアのプレートが出会う場所。1枚目の写真に写る壁のように見える Almannagja は西に動いていて、3枚目(Almannagja の淵から反対側を見た写真)の湖の向こう側 Hrafnagja は東側に動いているという形。一枚目の写真の自分達のいる場所は、プレートがこの場所を裂くように動くことで沈み込んでいる場所。現在は年3ミリ平均で動いているのだそうで、ここ 10000年では 70メートル広がった形になるのだとか。また、同様に沈み込みは 10000年で 40メートルになるのだそうで、それが目の前にあるこの壁ってことなのだ。ここもまた地球の息吹を感じることができる場所といって良い気がする。

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地殻変動のためにできたものか良くわからないけれど、こんな感じで地面が裂けたような場所がいくつかあって、真っ青な水がたまっていて非常に綺麗だった。バスの車窓からはそんな場所がいくつも見えた。ぽつんとある教会にかろうじて人の生活を感じることができるけれど、それ以外には何も無い。それにしても、この場所はとにかく寒くてしょうがなかった。手袋に帽子、こういう格好をしないといけない理由がイヤというほど良くわかった(笑)。

バスツアーはこれで終了でレイキャビックに戻る。主要なホテルに送り返してくれるようで便利。僕らは時間もまだあったので、市場が開かれているという街の中心で降ろしてもらうことにした。

オーロラツアーは…

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午前中は晴れていたんだけど既にかなり怪しい空模様、低い雲が垂れ込めてちらちら雪が舞いはじめる感じでとにかく寒い。バスを降りて市場に入ると、暖かいってので本当にほっとする。市場は何でもありって感じの雑多な感じではあるけれど、人がたくさんいて結構活気がある。おもちゃとか怪しげな服とか売っている場所はパスして食料品を売っている場所へ。ko お勧め(笑)のアンモニア臭のするというサメはパスして、ぶらぶらと歩いていると ko が鯨を見つけた。どう見てもかたっぽは生肉でそのままじゃ食べられそうに無いけど、紐で縛ってあるほうは切って試食できるようにしているのを見るとそのまま食べられそう。二人で興味津々で見ていると試食させてくれた。スモークした鯨で実に美味しい。もはや天候的にオーロラツアーが絶望的だったけど、「コレはそれに代わる嬉しさです」って ko、確かにそれはそうかも。

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夕食は街中の小さなレストラン。「今日の魚」ってメニューがある。ウェイターさんに「今日の魚は何って聞くとやっぱり「タラ」。白ワインを飲みながら、いろんなことを話しながらの楽しい夕食。ふと気づくと、外はちょっと嵐って感じの様相。歩くのさすがにしんどいのでタクシーに乗ってバスターミナルまで、途中雪でスリップしまくりで大丈夫かしらんと思ったけど、無事到着。さすがにオーロラツアーは無いよねってんで(残念…)、払い戻しを受けて宿に。

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宿では仕入れた乾燥タラやら鯨の燻製で乾杯、鯨の燻製の独特の香りは、なんだか良くわからないけど昔嗅いだことがある懐かしい香り、外国っぽくない日本の何かの香りがするのです。よく旅先で絵葉書を書く ko に習って、久しぶりに絵葉書を書いてみたり。何でも電子メールなんて時代だからこそ、こういう一手間かけたものはいいかもしれませんね。一向に止む気配の無い嵐に明日の飛行機大丈夫かねぇなんて話を笑いながらしてしまうあたりが、トラブルを楽しめるか否かってあたりの境かもしれません。それにしても、こうやって写真に撮ると、鯨の燻製まずそうですなぁ(苦笑)。

Blue Lagoon

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アイスランドに興味を持った人は、おそらく一度は目にしたことがあると思うのがこのブルーラグーン。ホワイトブルーの巨大な温泉。ケフラビーク空港から比較的近いので、帰りの便までの時間を使って行ってみることにしていたのでした。黒々とした溶岩の道を抜けると受付のある建物が正面に見えてくる、そこから左に目を移すとホワイトブルーと溶岩の黒の対比が実に美しい光景が目の前に広がる。ココはスパのエリアでは無いのだけれど、コレだけで相当感動。Quicktime VR でグルグルできるものを作ってみました、こちら(1.3MB)

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水着が必要と言われていたけど、そんなもの当然持っていないのでどうしたものかと思っていたら、水着もバスタオルも(必要ならバスローブとかも)レンタル可能、これは便利。更衣室で着替えたら、シャワーを浴びてちゃんと洗うところ洗ってから入ってねって案内がある。つまり、何というかプールみたいな感じ。中に入ってみるとその美しい色にビックリするのと同時に強烈な塩気にもびっくりする。海水を混ぜて使っているのだそうだ。さすがにコレだけの広さなので、部分的に熱い場所とつめたい場所があって、外気があまりにも冷たいので皆暖かい場所を求めてさまよってる感じ。それにしても広い。顔が真っ白な人が何人かいるのでなんだろうと思っていたら、泥パックみたいなのがあってソレを顔に塗っているっぽい。それにしても、温泉好きにとっては温泉に水着で入るってのはナンか気持ち悪い。すっぽんぽんになりたいっていう点で ko と激しく同意(笑)。

ブルーラグーンには、スチームサウナ&サウナ、打たせ湯、マッサージ、レストランなども完備されていてノンビリ一日楽しむには持ってこい。しかし、アイスランドの人は意外と来ないかもと思ったり。というのも、お湯を出せばいつでも温泉ってことと、どうやら温泉を使った温泉プールに毎日通うのが普通みたいなことをバスガイドさんが言っていたから。まぁ、それにしたって、この不思議な色をした巨大な温泉は自分にとってみれば十分すぎるほど楽しい場所でした。