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「年取ってから行こうか」なんて話しをしてた北欧。偶然奥さんが2週間の休みが取れる、友人がスウェーデン赴任中でその赴任中に一度は行きたいと思っていた、いつか見たいと思っていたフィヨルドを見たい、北欧雑貨を買いたいなんてことが重なって行くことにしました。というわけで今回の旅行のテーマは 4つ。
今回は事前に時間があったのでいろいろと準備。コレがなかなか楽しい。まず航空券。旅行についてスウェーデン同僚に聞いていて何度も言われたのが「スカンジナビアは思ったよりも長いから移動が大変」ってこと。出張でよく使う SAS のページを見ていると、東京からの往復に SAS を使うとスカンジナビア内部の移動が格安(1回 75ドル)になるクーポン SASエアパス なるものがあるのを発見、コレのお陰で交通費がだいぶ浮いたかな。
フィヨルド観光に向けては、事前に観光案内所にメールで問い合わせ。この時期に利用できる公共交通機関やその時刻表を教えてもらったり、そもそもどこを見るのが良いかなどを薦めてもらったり。その他ホテルの手配や現地ツアーの手配なども、英語ではあるけどネットやメールで十分な準備ができるのできわめて便利。
悩まされたのが 5月の気温。本やネットで調べていると平均してまだ 10度前後しかないのが普通。でも出発直前の北欧は嘘みたいに暖かくなったようで、20度を越すような気温。念のため二人ともフリースを取り外しできる上着を持って出発。
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最初の目的地オスロに到着して驚いたのがやっぱり気温。この日は 5月9日、東京を出てきたときは結構寒くてしっかりした長袖を着てたのだけれど、オスロの気温は 24度。飛行機から出てすぐに感じる日差しの強さに半そでで十分な感じ。到着時刻は 18時過ぎだったのけど日はかなり高くてちょっと暑いくらい。
北欧らしいホテルということで最初に選んだのが Radisson SAS Plaza Hotel。オスロ中央駅のすぐ隣にある 37階建ての前面ガラス張りの近代的なホテル。部屋は 29階。こじんまりとしているけれどインテリアなどの配色が落ち着いていていい感じ。オスロの街の向こうに夕陽が沈んでいく様を眺めているともう 9時半過ぎ、ちょっと不思議な感じ。ノルウェーの首都オスロなんだか意外と小さいという印象。
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ムンクの「叫び」が展示される国立美術館とバイキング船博物館くらいは最低見ようと思っていた市街観光。結局、王宮 -> 国立美術館 -> オスロ市庁舎 -> オスロ大聖堂 -> アーケンフーシュ城 -> バイキング船博物館 を見て回ろうということに。ホテルで、公共交通機関と美術館などの入場が無料になるオスロパスの 24時間券を買って出発。
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王宮周辺には緑の美しい公園があって綺麗に整備されている。朝の涼しい空気のせいもあってとてもすがすがしく気持ちがいい散歩コース。芝生の上にごろんと寝転がってノンビリ楽しんでいる人や自転車でこれから通勤?みたいな人たちも気持ちが良さそう。ようやく10時なので国立美術館へ。小学生と思われる生徒さんと先生が先客、開館を待っている。ムンクの「叫び」以外にもゴッホの自画像、セザンヌ、モネ、ピカソ、ルオーなどどこかで(笑)見たことあるような絵がたくさん並んでいてちょっと驚く。
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ちょうどお昼にオスロ大聖堂で 6000本ものパイプを持つパイプオルガンを使った演奏が聞けるという。その時間まで、ノーベル平和賞の授与式が行われるオスロ市庁舎を見学。2本の塔からなる外観も、非常に大きな壁画を持つ授与式が行われる間も素晴らしく、思った以上に面白い場所。市庁舎広場の前がフェリーの発着場やヨットハーバーになっていて市庁舎の中から見えるその景色もまたいい感じ。
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オスロ大聖堂に行ってみるとちょうどパイプオルガンの演奏が始まっている。どうやらこれはミサのよう。荘厳なオルガンが奏でる教会音楽と、女性の神父様が語りかける言葉に不思議と気分が落ち着く感じ。ミサが終わった後に教会のパイプオルガンを見てみる。コレは本当にとても立派なもの、またステンドグラスもとても美しかった。
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アーケンフーシュ城 (Akershus slott) はちょうどオスロ湾を見下ろす場所にあるお城。城壁がしっかりあり大砲も備え付けられていて、かなり強固な城という印象。実際、1308年から1716年までに 9回包囲されながら陥落しなかったということだから、実際に強固な要塞だったのだと思う。お城の内部には礼拝堂や大広間、牢獄や王様のお墓などがあって、そのどれもが興味深い。このお城にも王宮と同様に衛兵がいて、偶然にも衛兵の交代を見ることができた。衛兵の交代って見ていてとても面白い。動きの一つ一つはきちっきちっとしているのだけれど、無駄が多くて時間がかかる感じ。その動きにきっと意味があるのだろうけどわからない。
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バイキング博物館があるビィグドイ地区 (Bygdoy) へはフェリーを使うと綺麗で良いというので、使ってみる。30分に一本程度、水上バスみたいのが運行されていてオスロ湾をノンビリと行く。なるほどとても気持ちが良い。バイキング博物館は、ビィグドイ地区の高級そうな住宅街を抜けた先にあって、なぜか観光客がほとんどいない。発掘された 3つの船体が保存されているのだけれど、そのうちの一体は特に美しくて、1000年以上も前に木によって作られたとはちょっと思えないような曲線美。この船の機動力は相当なものだったようで、北海やバルト海だけにとどまらず地中海や北米大陸まで勢力を伸ばしていたんだって。
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ディナーは、オスロフィヨルドの美しい景色を見ながら料理を楽しむことができる Lofoten というレストラン。お店の名前を冠したロフォーテンのスープは、白身魚とムール貝が入った緑色が美しいスープ。ハーブの香りがして濃厚な魚介の味に酸味が効いていて実に美味。これにサラダとサーモンのグリル。分厚くてジューシーなサーモンは、塩と少し甘みのある独特なソースがマッチしてシンプルながら美味。大味なものを想像していたのでコレはかなりいい。実は予約で満席だった。5時過ぎにお店に入ったんだけど、「このお店の窓際の席でご飯食べたらきっと美味しいよねー」みたいにゴマすったら予約客が入る 7時までねってことで席を使わせてくれた(笑)。
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オスロやベルゲンを基点として様々なフィヨルドツアーが用意されていて、Norway in a Nutshell もそれの一つ。フィヨルド観光に必要になる鉄道やフェリーやバスのチケット(予約を含む)がパックになったもので、日本であらかじめ購入可能。郵送を希望したらチケットと小さなパンフレットが送られてきた。ホテルの予約などもそうだけど、ネットの便利さを思い知る瞬間。
Norway in a Nutshell は、ソグネフィヨルドを見るパックの一つ。オスロやベルゲンを基点としたいくつかのルートが用意されている中で、オスロからベルゲンへ抜ける One way trip を選択。オスロから鉄道を利用してミュルダール、そこから有名なフロム鉄道を使って、ソグネフィヨルドを行くフェリーが待つフロムまで急勾配を降りる。フェリーで2時間ほどフィヨルドの景観を楽しみながら到着するのがグドヴァンゲン。ここからは、バスの運転手が嫌がるほどのつづら折りの急な坂道。それを登りきったところのスタルハイムの山頂のホテルを経由してヴォスへ。最後はヴォスからまた列車にのってベルゲンへ。
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さて、こんな移動を伴った観光の最中にスーツケースを引きずり回すのはあんまりなので、荷物の別送サービスの利用を事前に検討。ノルウェー国鉄にメールを出したら国鉄としては団体客を相手に別送サービスを受け付けつけるだけで、個人客は Expressgods というところが相手をしてくれるというのと、そのオフィスが 19番線の端っこにあるということを教えてくれる(便利だなぁ)。Expressgods にはホームページがあるのだけれど、ノルウェー語でちんぷんかんぷん、唯一電話番号だけがあったのでこれだけを控えておいたのでした。ちなみに残念ながら Expressgods の個人向け荷物別送サービスが 2006年の7月に終了するらしいという話もありました。
出発の前日の朝、念のため確認と 19番線の端まで歩いていくと Expressgods という小さな看板と矢印があるのだけれどオフィスが見つからない。ホームの途中に小さな木の小屋があるけれど明らかにオフィスという感じじゃない。さらに端まで歩くと、再度小さな看板があってホームから外に出るように示している。そこから数十メートル、Expressgods のマークのついたトラックやコンテナが置いてある倉庫が見えてきたので、コレに間違いないのだけれど相変わらずオフィスが見つからない。しょうがなくココで電話。英語を話せるおじさんが対応、「今 19番線のホームの端から外に出て倉庫が見えるけど、オフィスが見つからない」と説明したら外に出てきてくれて僕を発見してくれた。おじさんにオフィスを案内してもらって(倉庫の裏側、見つけるの無理(苦笑))、ベルゲンのホテル宛てにその日中に荷物の発送が可能かどうかや値段のことやオフィスの開いてる時間などを確認して、また明日ねとバイバイ。
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今日は 5/11日。朝 Expressgods に荷物の発送をお願いして(値段は 312.5 NOK でした)、8:11分オスロ発の列車に乗り込む。フロム鉄道への乗り換え駅 ミュルダールまでは 4時間半の旅。内装にふんだんに木が使われる車内はとても落ち着く感じ。途中、鏡のように美しい湖面(海面?)を持つ地域やノルウェー最大というアルペンスキー場などを通りながら、列車はだんだんと標高の高い場所へと至り、ベルゲン鉄道の最高地点フィンセ(Finse)駅の近くは雪と氷に閉ざされたような世界、真っ白な雪と氷河のような青い氷や水の色がとても綺麗。そこから少し降りた標高 867メートルの地点にミュルダールがある。
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ミュルダールには、緑色の車体が周りの風景に映えて美しいフロム鉄道が既に乗り換え客を待っていました。北ヨーロッパで最も急勾配を上り下りする鉄道なのだとかで平均斜度は 1000メートルで 55メートル。岩山を縫うようにして走るフロム鉄道の車窓からは、信じられない高さから落ちてくる滝や、山に張り付くようにある赤や黄色のかわいらしい家々が見えたりして、乗客はゆっくりと座っていることはなく、両方の窓を行ったりきたり。
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ミュルダールの駅を出てしばらく行くと列車はショス滝 (Kjosfossen) にさしかかる。本やテレビで何度か目にしたことのある勇壮な滝が今目の前にあって、そのスケールに驚く。水量豊富でフロム鉄道の電力供給にも使われているのだとか。列車はココでしばらく停車、列車から降りて勇壮な滝を見ることが出来る。この先の沿線の風景もまさに目を奪われるという表現がぴったり。最後の写真はララール道、ミュールダールに向かって何度もカーブしながら登っていく道で、先ほどまで乗っていたベルゲン鉄道を作るときに重要な役割を果たした運送路なのだとか。ベルゲン鉄道もそうだが、フロム鉄道を作ったときの大変な苦労が偲ばれる。
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フロム鉄道の終着駅フロムは海抜 2メートルの駅。駅のすぐ先にはクルーズ船が止まっているのだけれどココが海であるということは、周りにすぐ迫る山々を見ているととても信じることができない感じ。船、かわいらしい駅舎、緑の列車、後ろにすぐ迫る山々が一緒になって見える景色は世界中できっとココでしか見られない素晴らしい景色と言って良さそう。
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ソグネフィヨルド (Sognefjorden)は、世界で最も長くて深いフィヨルドの一つ。船が出向するとすぐによってくるカモメを見て、ココが海であることを再認識。船が両側にそびえ立つ山の間をゆっくりと進むと、そこにはいくつもの滝があったり山肌にへばりつくように小さな村が点在しているのが見える。つい最近まで船でしかいけない村もあったとかいう放送が入るけれど、逆にこんな深い山に今は道があるのかと思うとそっちの方が驚く。このあたりに住む人がどのような暮らしをしているのかがとても気になるところ。
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甲板の上は、風のせいもあって涼しいというよりは寒い。それでもサーグフォッセン (Sagfossen) のような高さ500メートルもの滝を目の前にしたり、かわいらしい小さな村に近づいたりするとみな外に出て風景を楽しむ。それにしても両側の切り立った崖の荒々しさと、向こうに見える雪山、静かな水面を同時に眺めていると時間の感覚を失うような不思議な気持ちになる。グドヴァンゲンに入る頃にはあたりはまだまだ明るいものの、高い山に遮られてか日はもう見えなくなってかなりの冷え込み。
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フェリーの終点グドヴァンゲンからヴォス (Voss)まではバス。このバス、スタールヘイムスクレイヴァ (Stalheimskeiva)というとんでもなく急なつづら折りの坂道を登っていく(以前、バスの前後で 2メートルの高低差が出来るとテレビで紹介されていて冗談かと思ったけれど、たぶんホント)。各々のヘアピンカーブの間隔が狭いのでひたすら曲がりながら登る感じの坂道。これを上りきったところが、スタールハイム (Stalheim)で、素晴らしい眺めのホテルがあるというのでバスは 20分ほどの休憩時間をとってくれる。今まさに登ってきた坂道の向こうに谷間が見えて本当に息をのむほど美しい風景。
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ヴォスは、ノルウェーのスキー選手を多く輩出する観光地なのだそうで、ジャズフェスティバルなども開かれる街。美しい石造りの教会がバスから見えたのだけれど、この日はバスの到着後すぐにベルゲン鉄道へ乗り換え。山あいの街で 7時を回っているのにまだまだ明るいのはやっぱり変な感じ。ヴォスからベルゲンへ向かう頃には天候がぐずつき始めたことと、12時間にわたる移動の疲れもあって二人ともちょっとお休み…。ドーム型の屋根があるベルゲンのプラットフォームと石造りの駅舎が中々美しいベルゲンの駅。それにしても、出発時のオスロとベルゲンの街の温度差が大きすぎる(苦笑)。
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5月12日、この日は車を借りてベルゲンの南東に位置するハダンゲルフィヨルドをドライブの予定。というのも、まだ夏季のハイシーズンでないためバスと観光船を使った Explore Hardanger Fjord が使えないのと、バスとフェリーを組み合わせての観光がちょっと時間的に厳しそうということがハダンゲルフィヨルドの観光案内所に問い合わせた結果わかったため。ハイシーズンで無いけれど、花が咲き乱れて最も美しい時期でお勧めということを教えてくれたのも観光案内所。というわけで結局ドライブすることにしたのでした。
予定のコースは、ベルゲンからスタインスダール滝 (Steinsdalsfossen) のある ノールハイムスン (Norheimsund) を経由して、フィヨルド対岸にわたるフェリーが出る クヴァンダル (Kvandal) へ。フェリーはリゾート地の ウトネ (Utne) を通り対岸の キンサルヴィク (Kinsarvik) へと車を運んでくれる。そこからフィヨルド沿いに南下したところにある ロフトフース (Lofthus) が最終目的地で、ココは作曲家グリークがしばしばこの地を訪れて名曲を残した場所と言われる場所で、果樹園の花がとても美しく咲く場所とのこと。
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一年の三分の二が雨だというベルゲン、でも翌朝は晴れ。港の景色がとても綺麗、そんな景色を見ながらの朝食にはサーモン、オスロの Radisson SAS で出なかったのでちょっと嬉しい。こちらのサーモンはとにかく美味しい。朝食後、ホテルから 2キロ程の場所にある Hertz の事務所を目指して歩くのだけれどそこらじゅうで行われている道路工事に阻まれて迷子。やっとのことでたどりついた Hertz のオフィスで車を借りて、初めての左ハンドル右車線。真っ先にウィンカーとワイパーを間違えた(笑)。徒歩ですら迷った道である上に、街のかなりの道が一方通行、奥さんを拾いにホテルに戻るのに大変苦労する。
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ベルゲンから 16号線に入りしばらく走ると ノールハイムスンの道を示す看板が出てくる。最終的に ヴォス (Voss) へと至るこの道 7号線が今回メインで走る道。しばらく行くと、前方に雪をたたえた山々が見えてきて、まだ氷った湖などがある高地を抜けてしばらく行くとノールハイムスン。この街に至る 2キロほど手前に、大きなスタインスダール滝がある。水量が多く迫力のある滝で、滝の裏側を歩くことができるようになっている。裏側に回ると大量に流れ落ちる水の向こうにノールハイムスンの小さな街とその向こうの山々が見えてとても美しい。
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ノールハイムスンの街に車を止めて小さな港に足を運ぶと思わずため息をつくような景色が目の前に広がる。その小さな港には帆船が停泊していて、小さな街並みとその向こうに見える雪をかぶった山がかわいらしくもあり美しく、それが鏡のような海面に映るのもまた素晴らしい。ノルウェーで一番美しい街と形容されると地球の歩き方にあったがなるほどと思う。
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この街を出て、クヴァンダル (Kvandal) へ抜ける道はフィヨルドの海岸線に沿って走る道。晴天に恵まれたことや観光シーズンをはずしたこともあって、ゆっくりと素晴らしい景色を独占しながらのドライブ。
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クヴァンダルの港に着くと、何台かの車が既にフェリー待ちをしている。良く見ると車が並んでいるのはウトネ方面だけで、キンサルヴィク (Kinsarvik) 方面に並ぶ車がいない、今日の目的地のロフトフースに抜けるにはキンサルヴィクにどうしても出る必要があるのだ。そうこうしているうちにフェリーが一台到着して、中から車が続々と出て行った後で係員の人が出てきて一台一台の車に近づいて何かしている。どうやら運賃を払っているみたい。とりあえず車を降りて係員のところに行って、「キンサルヴィクへ行きたいのだけれど」と聞くと、「このフェリーでウトネへ出て、ウトネでフェリーを乗り換えれば行けるよ、それにウトネは見るべきところがあるよ」と言うので、ウトネに出てみることにする。
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10分ほどフェリーにノンビリ揺られると小さくてかわいらしい街が見えてくる、それがウトネの街。乗り換えまでの 1時間ほどの時間で散歩がてら街を歩いてみる。どこをとっても絵のように美しく、山の緑に雪の白、海面の鮮やかな水色、木に咲く白い花、チューリップの赤や黄色、家の屋根のオレンジや白などビビッドな色のコントラストもいい感じ。フェリーの係員がとても古いホテルがあるということを教えてくれていて、見つけたのが Utne Hotel。外から眺めていたら、庭に水撒きをしていたおばさんが、「ここがノルウェーで一番古いホテルで 1722年に建てられた建物を今もそのまま使っている」ということを教えてくれた。「せっかくだから中に入って見ていきなさい」とすすめてくれたので、ありがたく中を見せていただいた。
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ウトネからキンサルヴィクへのフェリーは、ココまで来たときの船に比べて小さくお客も少ない(観光客らしいのは自分達だけだった)。10分ほどのちょっとした貸切の船旅は、なだらかな緑の斜面に点々と家々が存在するフィヨルド沿岸の村を眺めながらのノンビリ旅。キンサルヴィクから車を10分ほど走らせる白い花が咲き乱れる果樹園が美しい小さな街ロフトフースに着く。メールで相談に乗ってくれた観光案内所の人が、いくつかのプランの中でロフトフースにある Hotel Ullensvang の滞在を薦めてくれていたのを覚えていたので、ちょっと立ち寄ってみることにした。
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お腹がすいていたこともあって、民族衣装のようなかわいらしい衣装を身に着けた受付の人に聞くと、食事を取ることができるというのでいただくことにした。この地方の料理ということで出してくれた食事はなかなか美味しかった。歴史を感じさせるホテルの内装も素晴らしいのだけれど、言うまでもなくフィヨルドやその対岸の眺めも素晴らしく、長期滞在していると思われる方も見受けられてうらやましい限り。
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5月13日、今日は雨の音で目が覚める。昨日の帰り道が雨と雪だったこともあったし…残念な感じ。ところが朝食を食べていたら突然晴れてきた。朝食後にベルゲンの市街観光。港に面してホテルの反対側に並ぶ木造の家屋がブリッゲン (Bryggen)、可愛らしい建物の奥は木造のごたごたした不思議な構造。魚市場もあって活気がある場所。魚市場に並ぶのはサーモンやエビが中心で、そのほかに白身の魚や魚卵の瓶詰め、良くわからない謎の缶詰なども並ぶ。それ以外にも毛皮やセーターが売っていたりして、ごたごたした感じは市場らしくて悪くない。
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ここからホーコン王の館 (Hakonshallen) とローセンクランツの塔 (Rosenkrantuztarnet) を見に行こうと歩いていると、教会の前に正装をしてベレー帽をかぶり、ボウガンを象ったと思われるものを持った子供や少年がたくさんいるのを見かけるが、何か始まる様子でもないので素通り。ホーコン王の館には、今日は 1856年 5月13日から 150周年の記念だという看板、さっきの子供たちもそれに関係してそう。いずれにしてもまだ開館する気配がないので、フロイエン山 (Floyen) に上ってみることにした。
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フロイエン山へはケーブルカーで急な斜面を上っていくこと 5分強。ベルゲンの街を一望できる場所とは聞いていたけれど、その眺めは本当に素晴らしいの一言。この日は、雨が降っては晴れ間がのぞくというのを 数十分おきに繰り返す感じではあったけれど、幸い山の上でも晴れ間があってこのように美しい景色を見ることができて感激。
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さてお祝いの方、11時に号砲がなり何かが始まる感じ。教会に戻ってみると、鼓笛隊の演奏と共に先ほど見た子供達がホーコン王の館に向けて行進を始めているところ。早速ついて歩いて行ってみるとやはりホーコン王の館に入っていったのだけれど、到着後はしばらく休憩みたいな感じで皆ばらばらになってしまった。この日は館に入ることができないみたいなのは変わらないようなので、結局このままココはおしまい。
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ベルゲンからコペンハーゲンまで飛んで、そこから電車で30分のスウェーデンのマルメ(Malmo)の駅で友達の kosa と合流。事前に彼からの勧めで古城ホテルに滞在してみようということにしていて、そこに車で連れて行ってもらうことになっていたのでした。今回宿泊する ハックベルガ城 (Hackeberga Slott) はマルメから車で 40分ほどの湖のほとりにある古城。
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送ってもらった kosa へのお礼と仕事以外での再会のお祝いってことで、食事を一緒にとろうと提案。ホテル側も急なお願いにも関わらず快諾でディナー。全然知らなかったのだけれど、アスパラがこの地方の名産でちょうど旬ということもあって、これを中心としたお料理。ホワイトアスパラガスと生ハムを使った小さな前菜に続いて、白身魚とグリーンアスパラの前菜。旬の食材を使った料理というものは美味しいものだけれど、それにしてもコレはかなりの美味。後の料理に期待が持てる感じ。メインの肉料理、とても柔らかなお肉にキノコとネギを使ったちょっと和風な感じがするソースが絶妙、付け合せのリゾットにはスウェーデン独特の細長いにんじんが添えてあってこちらもなかなか美味しい。
料理が美味しかったのと話が盛り上がったのでこれ以降の写真を撮り忘れてしまったのだけれど(笑)、メインの後はチーズ。フランス産の少し強めのものとマイルドなもの、あとヤギのチーズ。りんごと杏のジャムが添えてあってコレを一緒につけていただいても美味しいし、ワインとも良くあう。デザートにはエルダーベリー(ベリー類もスウェーデンの特産らしい)のアイスクリームと苦味があって美味しいチョコレートのムースが出てきた。どの料理も日本人の口にも良く会う繊細な味付けで実に美味しかった。
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数室しかない本館の部屋は残念ながら取れなかったのだけど、別館の部屋もシンプルでいい感じ。夜にこの部屋から見るライトアップされたお城の雰囲気もなかなか悪くない。
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5月14日、良く晴れた気持ちの良い朝。今日は kosa が古城めぐりに連れて行ってくれることを考えると天気に恵まれたのは幸い。遅めの朝食を楽しんだ後で、昨日見ることができなかったお城の中を散策。たくさんの鹿の角が飾られていたり、アンティーク調の家具で調えられた1階を見ると、いかにも中世のお城というイメージ。2階にあがると会議室としてしつらえた部屋がいくつかあって、どうも会議用として使われるようだ。こういった部屋には、現代的なアート作品とかが飾られていて、古いものと新しいものが同時に存在していてちょっと不思議な感じ。
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その後お城の周りをノンビリ。お城の前の噴水のある場所には、花が咲き始めていて、芝生も青々としてうららかな春を感じる散策。水鳥の親子がくつろいでいる様子を観察したり湖をただノンビリと眺めたりしながらゆっくりと贅沢な時間を楽しむ。お昼前に kosa と合流、スコーネの古城めぐりに連れて行ってもらう。約1ヶ月前の出張時に、出勤前の早朝散策という形で連れて行ってもらったところに更にいろいろと加えてという感じ。奥さんとこういったことができるなんて kosa 観光に感謝。
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車を走らせてしばらく、白い綺麗な教会を見つけて車を止める。ちょうどミサだったみたい、これがこの地方の日常なのかもしれないと思うと、ちょっと不思議な日曜日の朝。このあたりの建物には、建築された年が記されていて、この教会の壁にもそれが見られる、なんかすごくかわいらしい数字の配置加減。
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最初に訪ねたお城は Sovdeborg 城。出張時に来たとき水面が凍り付いていたのが嘘のよう。緑があって明るい。あの時はたくさんの水鳥がいたけれど今日は全くいない、時間によるのだとか。それにしても空の色とレンガの赤茶色と芝の緑色の対比が綺麗。水牛らしき動物は前に来たときにもいた、角がこんなに長かったかしらん?、それに以前に比べて健康的になったような(笑)。
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最初に宿泊を考えた Snogeholms 城を車からちらりと見た後で向かったお城が Marsvinsholm 城。花も咲き始めたお城の前のカフェでは外に出てパーティを楽しんでいるようだった。ようやくやってきた春を楽しんでいる感じ。ココでも1ヶ月前は凍りついていたお堀がすっかり解けて、芝や木々の緑色と空の青さがお城を引き立てているよう。
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4つめのお城は Bjersjoholm。ここは自分も初めて来るお城。倉庫のような外観のかなり古いお城で、オレンジ色のまだら模様の屋根が空の青い色に映えてとても綺麗。積まれた干草の匂いが何だか妙に懐かしい感じがした。スコーネ地方の古城って、中世ヨーロッパの城をイメージすると全然違うんだけど、この風土ならではの領主様のおうちってイメージ。
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この地方を車で走ると、一見すると北海道と似たような風景を目にすることになる。一面の緑やたんぽぽや菜の花で黄色になった絨毯の上に、赤い屋根の家がぽつぽつとあって、その上に大きな空と白い雲が続く光景。たった 1ヶ月強で寒々しい冬の景色からちょっと想像できないほどビビッドな色に変わっていたことに驚くしかない。
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お昼を食べようとやってきたのが イスタッド (Ystad)の街。日曜日だったこともあって大部分のお店が閉まっていて人も少ない。小さくて綺麗な色の壁を持つかわいらしい家が並ぶこの街は、ポーランドやドイツへの船が出る街でもあるのだそう。ちなみに、赤色に黄色の十字の旗はスコーネ地方の旗なのだとか。もともとデンマーク領土だったこのあたり、デンマークの言葉に近い「なまり」もあったりして独立の気運もあるのだとか。
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ここから車をしばらく走らせて次にやってきたのがバイキングの遺跡 Ales stenar。海岸から丘を登っていくと、何もない場所に唐突にいくつもの 石碑のようなものが船のような形で並べられたものが見えてくる。どのような意図で作られたものか良くわかっていないようなのだけれど、実に不思議でバイキングのことをもう少し知りたくなる。
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5つめのお城は、Glimmingehus。ニルスの不思議な旅がモチーフの 20SEK 札に出てくるお城でもあって、同僚の Sweden の Kさんからも行くことを薦められたお城。1499年に建てられたというこのお城、近づくと、遠くからの見た目に比べてはるかに大きなその姿に驚く。また窓を通して外側から中を覗くとその壁の厚さが数メートルもあるのに気づいて、いかに頑丈な城か良くわかる。今日見たどの城よりも、芝の緑や空の青に映える姿が美しいと感じたお城。
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6つめのお城は、Ovedskloster 城。スコーネ地方の多くの古城が実は個人所有で今も生活に普通に使われていたりして、時間によっては「プライベートを尊重してね」ということで入れないことがあったりする(そもそも、普通に開放しているという事実の方に驚くけど)。到着したのもそんな時間。遠くから中の様子を眺めていたら、上の階の窓からスエ語で話しかけてきたおじさん、kosa がスエ語で対応、親切にも庭に入って見ていいよとのお話(さすが kosa)。ここは他の男性的な感じのするお城に比べて、フランスでみる古城のような優雅さを感じるお城。お城の門の目の前にまっすぐに伸びる並木道の両脇の木々も緑の葉があって以前に比べてまた違う趣が感じられる。お城の庭の一部には睡蓮の花がたくさん咲いていて、城の前の並木道も美しい。
スウェーデンのヘルシンボリ (Helsingborg)は、海峡を挟んでデンマークのヘルシンオア (Helsingor)と接する街。マルメから北上してヘルシンボリに行ってフェリーでデンマークのヘルシンオアに渡り、南下してコペンハーゲンを経由してマルメに戻ろうという オレスンド海を一周する今日 5月15日の計画。
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ヘルシンボリまではマルメから車で1時間ほど。途中菜の花が咲いて黄色の絨毯のようになった場所なんかを見ながらのノンビリなドライブ。車の窓越しに古城の一つで今は城はなく門だけになったシェールナン (Karnan)を見た後でフェリーに。kosa がパンフを見ていろいろと教えてくれるところによると、フェリーが出発して 10分後くらい国境を越えると Tax Free でお酒が買えるようになるとか。なぜ、そのような情報が書いてあるかというと、スウェーデンではお酒はアルコール度数が低いライトビール以外は国営のお店でしか買えず、開店時間が限られていたり、高いということもあってデンマークに出向いてお酒を買う人が多いから。
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フェリーがヘルシンオアに近づくと、右岸にクロンボー城 (Kronborg Slot)が見えてくる。このお城、シェークスピアのハムレットの舞台として有名なのだそうで(知らなかった)、世界遺産にも登録されている。これまでに見てきた古城とは趣が異なるルネッサンス様式の立派なお城。城内や教会、地下牢を見ることができてなかなか面白い。
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コペンハーゲンでは、ストロイエ (Stroget) でぷらぷらと買い物したりニューハウン (Nyhavn) を散策してみたり。ニューハウンのすぐ横の王様の新広場 (Kongens Nytorv) では、Spirit of the Wild という展覧会が野外で行われていて、地獄谷で温泉に入る猿の写真をはじめとして、自然の動物達の写真が飾られていた。コレかなり素晴らしい写真だったのだけれど、ヨーロッパらしい古い建物をバックに日本のタンチョウヅルや猿の写真が大きく飾られているのを見るとちょっと不思議な印象。
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アメリエンボー宮殿 (Amalienborg Slot)で偶然衛兵のちょっとした交代を見ることができた。デンマークの衛兵たちは、ふさふさの帽子とブルーの制服と黒い小さな鞄が妙にかわいらしい感じ。ホントは良くないんだけど、人があまりいないので後ろからついて歩いてみたりちょっと横に並んでみたり。
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マルメでディナー、幸い出張時に足を運んだことの無いレストラン。魚介が美味しいレストランということだったので、魚料理。旬だと薦めてくれたホワイトアスパラを使った料理、なかなか美味しいじゃない。出張に来るとだいたい食事でちょっぴり滅入るのだけど、今回は全然あたり。デザートもやたらと美味しかった。ウェイターのおじさんちょっと不機嫌そうに見えたけど、kosa のスエ語も手伝っていろいろとしゃべる。ヘルシンキに行くと行ったら、この店のような雰囲気のロシア料理が美味しいから行きなと教えてくれた。
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5月16日 ストックホルムへの移動日、マルメは朝から天気がいまいち。出社する kosa にマルメの駅まで送ってもらう。互いにお互いを見送るってのも何だか変な感じ。コペンハーゲンから1時間ほどでストックホルムの アーランダ (Arlanda) 空港に到着。今日のホテルがストックホルム中央駅のすぐ横とわかっていたこともあって、市内までは Arlanda Express という列車に乗ることにする。時速 200キロで 18分、早いけど 200SEK、たかい…。飛行機に乗ってる時間はたった1時間なんだけど、check-in だの何だと必要になる時間やなんとなく疲れる空路を考えると、空の旅ではなく鉄道の旅を選ぶべきだったと後悔。
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ストックホルムでの楽しみの一つが滞在先のノルディック・シー (Nordic Sea)。海をイメージしたホテルというだけあって、ロビーに入るとまず目に飛び込んでくるのがたくさんの魚が泳ぐ水槽。間接照明をうまく使ったロビーで水槽の向こうにはバーがあって落ち着いた空間になっている。入り口のすぐ隣にはアイス・バー (Ice Bar)がある。
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客室に入ると、まず印象的な青い壁が目に入る。ベッドカバーやカーペット、壁を飾るアートボードに至るまで青を基調としたり青を織り交ぜるなどしていて、明るいフローリングの床との色の相性も良く落ち着く部屋。こういうセンスは参考になる。
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アイス・バーも楽しみの一つ。銀色の防寒着を着せてもらってから二重扉になっている部屋に入る。机や椅子をはじめ、ボトルの形をした飾りなどを含め内装は全て氷。飲むことが出来るのはスウェーデンのウォッカ(Absolute Vodka)をベースにしたカクテルで、当然それが注がれるグラスも氷。ショットバーって感じなのでお会計もこの氷の部屋の中なのだけれど、店員さんの格好が何だか可愛らしい。-5度 なんて場所でお酒を飲んだことが無かった気がするが、まったく酔いが回らない(気がする)。部屋を出てはじめて結構酔っていることに気づく。寒さゆえにこういう強いお酒を飲むんだろうなぁと思ったりする。
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ノルディック・シーのすぐ隣には、同じ系列の ノルディック・ライト (Nordic Light) という光をテーマにしたスタイリッシュなホテルがある。ちょっとロビーを覗いてみた。写真で見たときは、ケバケバしいところかなと思っていたがとても洗練された光の演出。泊まってみたくなった。
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5月17日 今日も晴れ。雨を移動しながら避けている気がする。前日には、国立美術館を一通り見る。レンブラントをはじめとして、エル・グレコやゴーギャン、ルノワールの作品などかなりの数の作品が展示されていながら入場無料。オスロの国立美術館もそうだったけれどコレって素晴らしい、機会があれば何度でも通うと思う。この日は、晴れて気持ちがいいので市庁舎の塔に登ってみることに。塔の途中までしか行かないエレベータを降りたらぐるぐると徒歩で登っていくと突然開ける視界に海に浮かぶようにしてある旧市街(ガムラ・スタン)が見える。爽快な眺め。
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市庁舎からその旧市街にある王宮に向かうとちょうど衛兵交代の時間。ブラスバンドの演奏などがあって派手なのだけれど、「帽子がかわいくない」の奥さんの一言が全てな気がする感じ。それともう一つ、kosa からの情報で衛兵たちが「カニ歩き」をする瞬間があるというのも楽しみにしてたんだけど、見逃したのかソレも無し(笑)。ノルウェーもデンマークも特徴的な格好をしていて見ていて楽しかったからなぁ。王宮の宝物の間を見てみようと入ったら、あまりに展示される内容が少なくて驚く、あれで 90SEK はちょっとひどい。
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すぐ隣にあるのが大聖堂。ヨーロッパのこの手の大きな教会って歴史を感じさせて荘厳な感じのするものが多くて、なんとなく入って見るのが好き。パイプオルガンの演奏があろうものなら、じっと静かに耳を傾けるのも良し。現スウェーデン国王もココで結婚式を挙げたのだとか。旧市街(ガムラ・スタン)の様子はいかにもヨーロッパの古い街並みという感じ、北欧って洗練されたデザインとかそういうイメージが強いけれど、どちらかというとこういう中世の街並みって感じの場所の方が多い。
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ガムラ・スタンのある島から次に行ってみようと決めたヴァーサ号博物館があるユールゴーデン島まではフェリーが出ていて10分弱。ヴァーサ号、なんでも処女航海で数百メートル進んだだけで沈没してしまったとかいう立派な戦艦。博物館に入ると真ん中が大きな吹き抜けの空間になっていて、そこに巨大なヴァーサ号が完全な形でどーんと置かれていて、それを囲むように各フロアに様々な展示がされている。そのどれもが興味深く、各フロアから眺めるヴァーサ号の様子もいろいろと違って見えて楽しい。特に船尾部分にある彫刻はちょっと驚くくらい壮麗。
ところでこのヴァーサ号沈没の原因、展示の一つとしてあったビデオによると…大砲の積みすぎとバラスト(船底に置く重し)不足(その必要容量を確保できる空間が無かったみたい)、および出向当日に必要な帆を半分も張らなかったことによる全体的なバランスの悪さによるという感じの話だった。
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5月18日 最後の滞在地 ヘルシンキへ。例のごとく移動日は何故か朝から天気が悪い。飛行機で 1時間ほどでヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。外観はほぼ前面ガラスで内部に木材を使って明るさと柔らかさを持った空間の作り方、洗練されていてとても気持ちがいい。また思ったよりも小さい空港という感じがした。
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空港から市内に移動すると、今まで見てきた街とはかなり異なる印象を受ける。こう言ってしまうとナンだが、ごちゃごちゃした感じ。スウェーデンで多くみた中世ヨーロッパのような建物があれば、なんとなくロシアの影響を受けた建物、それからガラス張りで近代的な建物などがあちらこちらに見える。それは建物だけでなく行きかう人たちもそうで、中央アジアあたりが出身と思われる人が多く歩いているのは北欧にきて初めて見た気がする。
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ヘルシンキ滞在に選んだホテルは、Scandic Hotel の Scandic Simonkentta。中央駅のすぐそばにあって、外観はガラス張りでかなり目を引く感じ。自分たちの泊まった客室の内装は、ワインレッドを基調としたカラーでまとめられていて、木のぬくもりが感じられてとても落ち着く感じ。
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ヘルシンキは、北欧デザインをあちこちに感じることが出来る街。アールトの家具を売る店やその家具を使ったカフェ、陶器やガラス製品のアラビアやイッタラのお店や、その歴史を展示した博物館、ウニッコなどの特徴的なテキスタイルのマリメッコなどなど。この手のものに興味がある人にとっては、本当にあきない街。
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ロシア料理がうまいと聞いていたヘルシンキ。地球の歩き方に見つけた一軒のロシア料理店の場所に行ってみたらなくなってた。一年前の本ってやっぱり古いのかな(笑)。もう歩くのもめんどーだねなどと話していたらガーリックのいい香り。KYNSILAUKKA と書かれた看板のお店、なかなか雰囲気もよさそうなのでそのまま入ってみる。いつも通り、ライトビア(低アルコールのビール)を頼んで、奥さんはガーリックスープとシーフードのキャセロール、自分はサラダとラムのシチュー。なんか、どの料理もかなりの美味で大正解。
ヘルシンキを最後に訪れた大きな理由の一つが、アラビアのアウトレットショップでの買い物。重い陶器やガラス製品を旅行中引っ張りまわすのは勘弁だし。一応事前にお店が空いてるかどうか電話で確認。なんだかわからない言葉でしゃべりかけられた後、「英語できる人いる?」 と聞くと、「大丈夫よ」とお店の空いている時間や行きかたを教えてもらう。最初この人がくすっと笑った理由が良くわからなかったが、「英語できる人いる?」と英語で聞いたことと、そもそも、北欧ってほとんどの人が当たり前のように英語をしゃべれることを知らないかのような質問に対する苦笑なのかも知れないと思った。
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ARABIA を行き先にする 6番のトラム、ピエロみたいのが乗ってて結構笑える。終点まで行くと、団地のようなオフィスのような建物が立つがらんとした殺風景な場所。ホントにこんなところにお店があるのかしらんと心配になる。とりあえず近くの建物の裏口のような場所に入ると、いくつか食器や雑貨を売る店があって何となく安心する。この建物には洒落たカフェや食堂があって、よく見ると図書室のようなものもあるので学校のようだ。目指すアウトレットショップは同じ建物にひっそりとあった。
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入り口から入ると大きく右側と左側に分かれていて、右側が正規品を扱っていて左側がアウトレットのものを扱うようになっている。どちらにもかなりの数の商品が置いてあって、自分はこの手のものが好きなので、結構わくわくする。アウトレット品は赤札のついた特別価格ものと黄色の札のついた安売りのものとに分かれている。イッタラの製品だと普通、赤丸に「i」マークの入ったシールが張られているのだけれど、この手のアウトレット品にはついていないようだった。けど、どう見ても問題のある製品には思えないし、値段も半額なんてものもあってかなりお買い得な感じ。結局、ガラスのグラスやマグカップ、ガラス製の鳥の置物、カトラリーをいくつか購入。今思うと、食器類をもっとたくさんかって日本に別送してしまっても良かったかも(笑)。