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数年前に志賀高原にスキーに行ったときに通りかかったはずなのだが、いまいち記憶に無い湯田中の駅。というのも、もう結構真っ暗でタクシーで熊の湯のスキー場まで行ってしまったからかもしれない。今日は近くの温泉街までバス、のんびり駅を見てみると何だかとても古めかしい雰囲気があっていい。
外から見た駅舎もいい雰囲気を醸しているけれど、改札や時刻表の表示とかも何だか昔ながら。待合室には、長い煙突が外につながったストーブを囲んで椅子が配置されていたり、不思議な電話が置いてあったりと見ているだけで不思議と楽しい駅。
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スキーがどうしてもしたくてというのが、湯田中にきた理由の一つ。志賀高原まで行くという手もあるんだけど、混んでいるのが目に見えているので、湯田中からすぐの小さなごりん高原スキー場に出かけてみた。この日は残念ながら吹雪いていて(しかもゴーグル忘れた)どうしようも無かったのだけれど、何故かトン汁のサービスがあってちょっと嬉しかった。シーズン中の日曜日だというのに、多分数えられるくらいしか人がいない。
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翌日うそのように晴れたので、本当は湯めぐりをノンビリ楽しむ予定だったけれど、午前中スキーを楽しむことにした。昨日雪も降ったし晴れて冷えたので雪の状態はよいし、相変わらず人がぜーんぜんいないので、とっても快適なスキー。ゴンドラとリフトが1本ずつしかない小さなスキー場だけれど、3キロ近くノンストップで滑ることの出来るゲレンデだったりするので全然問題なし。リフトも割引とかがあって、この日は1日で1700円! 信じられないくらいのコストパフォーマンス。
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信州湯田中の渋温泉の入り口にあるのが安代温泉。渋温泉街への石畳が始まってすぐの場所にある安代館は歴史ある温泉宿。出迎えてくれる立派な看板と同じように、朱塗りの太鼓橋がお風呂に至る道にあったりと歴史を感じさせるお宿。龍宮風呂は比較的大きな浴槽を持つタイル張りのお風呂。こぽこぽと音を立てながらかなり熱めの源泉が掛け流されている。
お湯は相当に熱い。足を入れるとジンジンとするし、手足を動かすとひりひりとするくらい。しかし、そんなお湯にじっとつかっていると疲れた身体にじわっと効いてくる感じ。少しダシのような匂いと味があるような気がするが、綺麗な無色透明なお湯で湯上りはさらりとして気持ちがいい。
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安代館のすぐ隣には、地元の人と宿泊客が使うことができる(鍵がかかっている)共同湯の安代大湯がある。こちらもタイル張りの美しい曲線を持つ湯船でやはり熱めの湯がとうとうと掛け流されている。共同湯なので洗い場などはないが、地元の人はシャンプーなどを持ち込んで身体を洗って入ったりするようだ。
安代温泉には、もう一つ開花湯という外湯がある。こちらもやはり宿泊者と地元の人だけに解放されている。こちらは3人も入れば一杯になりそうな小さな浴槽のこじんまりとした湯船があるだけのシンプルな共同湯でいかにもという雰囲気を楽しめる。自分が入ったときは、他に比べて熱さが少し控えめだった。誰かがたまらず薄めたのかも知れないが、ありがたくノンビリと入ることができた(笑)。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉で、良く温まり浴後のさらさら感もいい感じ。
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渋温泉は石畳の道沿いに昔ながらの建物が並ぶ雰囲気のある温泉街。夕方には柔らかいオレンジ色の明かりが美しく、浴衣を着た宿泊客がゲタの音をからんころんと鳴らしながら外湯めぐりを楽しむ様子がとても様になる街。
その中でも目を引くのが、金具屋。最初の写真がその金具屋で、「千と千尋の神隠し」 に登場する湯宿のモデルになったと言われる宿で、確かに言われてみるとその独特な外観はそれを彷彿とさせる。でも、金具屋さん以外にも風情のある宿も多くあって、かつ草津のように大きな建物の宿が少ないことも温泉街の全体の雰囲気をこじんまりといい感じにしている気がする。
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渋温泉の街並みを歩いていると、あちこちに二つの門構えと2階部分に穴が開いてそこから湯気のでてくる建物(2枚目の写真)があることに気づく。これが渋温泉の外湯で、全部で9つあってそれぞれに効能が違うのだそうだ(残念ながら宿泊者と地元の人のみに開放で入れませんでした)。
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渋温泉は日が落ちてから歩くのもなかなかよい。特に金具屋や大湯がある界隈は適度にライトアップされて美しい。雪が降ったためにぬれた石畳に反射する光もまたよし。寒さがまだまだ身にしみる夜にこうやって綺麗な街並みを見ながら歩いて、身体が冷えたら外湯に入って暖まってというのを繰り返せば、9つの湯めぐりなどあっという間だろうなと思う。
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温泉好きなら目にしたことがある温泉の横綱番付。その東の筆頭に上げられるのが実はここ湯田中。周りの立派な旅館に引けをとらない立派な湯屋で、ココもまた宿泊者や地元の人のみに解放される共同湯。偶然「大湯巡り」の期間中に関係する宿に宿泊していたことで入らせていただくことが出来た。この大湯の裏手にあるとても立派な「よろづや」さんに頼んで鍵を開けてもらい中に入る。
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高温と低温の2つの浴槽が縦長につながっていて、昔ながらの雰囲気を残しながら清潔感あふれる共同湯で一目で気に入ってしまった(笑)。お湯は無色透明で無味無臭の肌触りのやさしいお湯で、お湯で肌をさすると少しとろりとした感触がある。硫黄泉などのように特徴のあるお湯はそれはそれで好きだし楽しいのだけれど、これほど肌にすーっと馴染むお湯というのは今まであまりなかった気がする。とにかくゆっくりと浸かっていたいなぁと思うお湯なのだ。泉質はナトリウム-塩化物温泉とあって浴後も身体が冷えにくい良いお湯だ。
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長野オリンピックの時に温泉に入るサルがいるということで一躍世界的に有名になった地獄谷の野猿公苑。この日も何人かの外国人観光客がわざわざ山を30分かけて上って見に来ていた。めったに見れないのかなぁと思って来てみたら、サルは結構たくさんいて、それでいて人間には一切興味を示さず勝手に遊んだり温泉脇の暖まった岩の上で寝そべっていたりしている。また温泉を飲んでいるサルも見かけた。でも残念ながらこの日は30分ほど待ってみても温泉に入ってくれる気配はなし。あとから、設置されてたライブカメラで撮られた映像を見てみたら結構な頻度で入っているのに気づいてガックリ…
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野猿公苑が作られた理由の一つは、近くにある 地獄谷温泉 後楽館 の露天風呂にサルが入ってしまうからということだったらしいのだが、その後楽館にお邪魔してみた。渓谷沿いに寄り添うように立つ山小屋風な旅館で、すぐ横には地獄谷噴泉が「ごぉー」っと音を立てて蒸気を吹き上げていて、そのせいか不思議な形に溶けて固まった雪が印象的。
お腹が減っていたので、名物だという「ちまき」をいただいた。きなこを付けていただく素朴な味で、何だかとても懐かしい感じ。建物の上でごそごそ音がすると思っていたら屋根の上からサルが飛び降りてきてビックリ。
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身体が冷えたので、温泉もいただく(笑)。内湯に入るとまずもくもくとすごい湯気にビックリする。かすかだけれど硫黄の香りがして、あぁ、山の中の温泉だぁと思ってしまう。お湯の熱さも半端じゃない、水を加えているのだけれど、この日は前に誰も入っていなかったのかとにかく熱い。黒ずんだ板と湯気のせいでお湯の色がはっきりしなかったが、お湯は無色透明で泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉とのこと。
サルが入るという露天風呂を覗いてみるとやっぱりサルがいる。しかも、よく見るとまったくもって無防備な状態で寝そべっているし(笑)。ここのサルは人間をほとんど気にしないので、お湯の汚れを気にしないのであればサルと混浴が出来そうだ。とはいえ、対岸からと向こう側の野猿公苑からも丸見えなので、夜でもない限りココに入るのはちょっと厳しいと思う。
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渋温泉の大湯は、渋の温泉街の中心にあってちょうど温泉神社の真下にある形になる。板張りで、湯田中大湯のそれと同じように高温と低温に分かれた浴槽になっている。お湯は褐色をしていて、肌をこするときしきしする感じがあって舐めてみると鉄の味が口に広がる。低温の方の湯船のお湯が実にいい湯加減で、山から下りてきて冷え切った身体をじんわりと暖めてくれて気持ちがいい。この湯船と脱衣所をはさんで蒸し風呂があった。そういえば、街を歩いているときに「信玄竈風呂」というのを見かけて気になっていたのだけれど、温泉の蒸気を利用した天然の低温サウナというところなのだろうか。あと、外には足湯もある。
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3時過ぎには既に明かりが灯り始めていた。温泉街にはあちこちでお湯や湯気を目にするし、流れ出るお湯を使って野菜を洗う姿を見かけたりするが、それだけでも何か暖かい感じがする。また、湯田中・渋の温泉街から少し外れた場所を歩いていても、例の2つの入り口があって天井部分から湯気の出ている建物があちこちに建っていることに気づく。これらは温泉街のものと違って、コンクリート製だったりするので一見すると公衆トイレに見えるのが何だが(笑)。これらは観光客相手のものではなく本当の意味で地元に根ざした共同湯のようだ。寒さが厳しい場所ではあるけれど、こういうのはいいなと思う。