2005/06 川原湯温泉、沢渡温泉

ダムに沈む街 川原湯温泉

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渋川から草津へといたる吾妻線沿線には数多くの温泉があって、以前から気になっていた温泉がここ川原湯温泉。というのも、数年後にはここは温泉街ごとダムに沈んでしまうというのを聞いたことがあったから。すぐ近くに吾妻渓谷というのがあるのだけれど、「八ツ場ダム」という巨大なダムが今後できるのだそうで渓谷や温泉街など含めたこの一帯が沈んでしまうということなのだ。

川原湯温泉の温泉の始まりは古く、1193年に源頼朝が鷹狩りの折にちょうどここを通りかかって発見したとのことで、共同湯の王湯の壁には大きな源氏の紋所がついている。温泉街らしいどこと無く鄙びた風情があるけれど、共同湯が 3つもあるせいか生活に密着した感じがあって、とても良い雰囲気だなと思った。新しく掘り起こされた源泉のところには、ざるが置いてあって自由に温泉玉子を作ってくださいということだった(笑)。

共同湯 王湯

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共同湯の王湯は、この温泉街の中心にあって大きな源氏の紋所「ささりんどう」が目を引く。古くからの共同湯という雰囲気があって、本当にいい感じ。お風呂は露天風呂と内湯がある。最初に露天風呂に足を運んだ。お湯はかなり熱く(源泉の温度が 70度以上)長く入っていることが難しいくらい。ほんのりと硫黄の香りがして、またほんのちょっと石油のようなにおいも感じられる。コップが置いてあったので源泉を飲んでみると、とても柔らかいお湯で硫黄もきつくなく美味しい。

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気に入ったのは内湯。脱衣所からさらに階段で降りた場所に湯船があって、こちらはお湯の温度も適当でゆったりとつかることができた。透明で柔らかい湯あたりで、泉質は 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)とのこと。雰囲気もお湯もとても満足できる場所である。

共同湯 笹湯

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ちょっと街の様子を見てみようと、メインの道から細い階段を下りていくとちょうど行き止まりのような場所に共同湯の笹湯があった。王湯に比べるとより地元の人が利用しているお湯という感じが強く感じられる共同湯だ。がらがらと引き戸を開けると、地元の子供たちが清掃をやっているというようなことが書いてあって、観光客も綺麗に利用してほしい旨が書いてある。こういうのはいいなぁと思う。

郷土料理 ふるさと

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ちょうどお昼時で、温泉街で食べる場所を探していたのだが、日曜日だからかどこも開いていない。温泉街から駅のほうに降りてくると、茅葺屋根の郷土料理のお店を見つけた。電車の本数が少なく、次に出る電車の時間までの時間があまりなくちょっと気になったけど入ってみることにした。

頼んだのはざるうどん。やたらと混んでいて出てくるまでに時間がかかったのと、高いなぁというのはあったけれど(ざるうどん : 1150円なり)、腰が強くつるつるしたうどんを、くるみをすり下ろした味噌ダレにしそとねぎを落としていただくとなかなかいける。一緒に出てきた きゃらぶき も野性味のある味でなかなか美味しかった。

沢渡温泉

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吾妻線の中之条駅から四万温泉に向かう途中で少し外れると 沢渡温泉 がある。ここも大変古い温泉街で鎌倉時代からあったのだそうで、「草津のなおし湯」と言われていて、草津の強いお湯で肌を痛めてしまった湯治客が「一浴 玉の肌」と言われるほどに柔らかいここのお湯で肌を癒したと言われている。

実際、温泉を利用した沢渡温泉病院というとても大きな病院もあったりして、リハビリに温泉療養が行われているのだそう。

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沢渡温泉にも共同湯があって、おばあちゃんがコタツに入ってテレビを見ながら受付をしている。こういうのんびりした雰囲気はやはり良い。脱衣所の壁の上の方には、いろいろと人の名前が書いてあるので見てみると、「ドライヤー寄付…」などと書いてあって、地元の人たちが支えているのだなぁというのを感じる。

小さな湯船が2つあって、奥のほうは湯の華が少し浮いていて若干白くにごっている感じ。温度もこちらが適温でのんびりと入ることができる。手前は無色透明でかなり熱いので、みな上がり湯として使っているようだ。泉質は カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 とのことで、非常に柔らかい肌触りで、こすると少しきしきしした感じのするお湯。こちらも、お湯の注ぎ口にコップが置いてあったので飲んでみた。川原湯と同じように硫黄の香りがするけれど、飲むときは熱いほうが美味しいかもしれない(笑)。