2005/05 秋山郷 ( 切明温泉 )

GW はやっぱり…

5/2 に思い立って、ちょっと前から行ってみたいと思っていた秋山郷の小赤沢温泉の近辺に宿が取れないだろうかと探したら、偶然にも切明温泉で宿が取れて、早速予約。で、喜んでレンタカーの予約をしようと思ったらどこも全車種出払っているとのつれない返事…やはり GW は混んでるなぁとあきらめかけたら、ジャパレンで予約を取ることができた。なんかついてる。

5/3 は奥さんの体調もあってのんびり出発。関越の練馬インターで 60キロ渋滞の文字を見てショック…混むのがわかっている時期に車にのってわざわざ遠出をするのは初めてかもしれない。

雪景色と桜

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関越トンネルに近づくと雪山が連なる景色が目の前に飛び込んでくる。新緑と残雪がいい具合にコントラストをなしていて思わず見とれてしまう。道路のすぐ脇にも雪が積もっているわりには日差しが強くて暑い。六日市のインターで降りて津南から秋山郷に入っていくのだが、その道はだんだんと細くなり、対向車とのすれ違いが難しく、しかもガードレールがない。すぐ崖というところや路肩が弱っている場所とかもあってちょっと大変。落石注意と書かれているうえに(いつも思うが、「落石注意」って言われても実際落ちてきたらどうしようも無いよね…)、雪解けで地盤が緩んだためか、実際ごろごろと落石している場所や水があふれている場所があって危険を感じる。

秋山郷に入ると向こうに雪山を見ながら所々に山桜が美しく咲くというなんともいえない絶景が広がる。険しい谷間に段々の田んぼがあって所々に茅葺屋根の小屋や赤いトタン屋根の家とかがある様は、ここまでの疲れを吹き飛ばしてくれるような絶景。それにしても、国道があるとはいえ秘境と言われるだけあって大変な場所ではある。

小赤沢温泉

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ど〜しても入ってみたかった温泉の一つがここ小赤沢温泉。楽養館は村営の保養所とのことで、実際地元の人がやってきて挨拶を交わしている。「今日は混んでるからまたにするわ」などと聞こえてう〜ん残念かもと思うがかまわず入る。

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噂どおり赤茶色の濃いお湯でかなり強い鉄分の匂いがする。お湯に使った肌をさすると「きしきし」するような感じ(えーっと、粘り気のある油をうっすらと塗ってこすったような感じ?)がする。ちょっと舐めてみるととてもしょっぱくて、また顔を洗うと目にしみる。それだけ成分が濃く、実際湯に入ると体のほとんどが見えなくなってしまうほど。お湯はぬるめだが、ノンビリ入っているとじんわりと体が温まってくる感じでコレはいい。時々、パイプが咳をしたようにゴボゴボとお湯を吐き出すのも面白い。こんな濃いお湯なので配管が詰まってしまっているのではないかと心配になる(笑)。

泉質といいこの温まり方といい、栃木の梨木温泉と似ている。実際、成分表には、含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉と書いてあったのだが、この塩化物泉というのは体がとっても温まるのでびっくりした梨木温泉と同じ泉質だ。温泉には食堂が併設されていて、おばちゃんたちが蕎麦を食べてた。美味そうだったけれど、もう夕食の時間に近かったのであきらめることにした。

切明温泉 雪あかり

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今回お世話になるのが、国道405号の終点になる切明温泉の雪あかりというお宿。切明温泉は河原を掘るとお湯が湧き出て天然の露天を楽しめる場所だが、深い谷にあるせいか日は既に落ちて寒いのもあるので、そのまま宿に入ることにした。それにしても雪が多いですねと(そのせいか空気がひんやりとして気持ちが良い)宿の方に聞いたところ今年は特別に多いのだそう。この宿には残念ながら露天風呂は無いので、それは明朝の楽しみにするとして内風呂を楽しんだ。湯は無色透明でカルシウム・ナトリウム塩化物硫酸塩泉とのこと。先ほどの小赤沢温泉に比べると個性の強いお湯ではないが、熱めのお湯は疲れに効く。

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食事はしゃぶしゃぶとかあるのだが、それ以上にいいなぁと思ったのが山で採ってきた山菜を使った料理。家庭的で美味しい。こんにゃくのような色・形をしていて、わさび醤油でいただくものがあったのだが、食感がもっちりしていて初めての味。それから、上新粉と何かで作ったというお焼き(「あんぼ」というのだそうだ)も美味い。もっちりとした生地に野沢菜が入ったものとあんこが入ったものがあって、こういう郷土料理というのは良いなぁと思う。それから、栃の実を使った栃大福。まずは食感をそそる色、それからやわらかくもちもちの食感、甘さ控えめのあんこ、コレは本当に美味しい。

切明温泉 天然の露天風呂

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雨戸とかが無いので、5時頃に明るくなってきたようで目が覚めてしまった。せっかくなので、河原まで降りて露天風呂を楽しんでみることにした。この時間だというのに、やっぱり先客が何人かいる。一人はシャベルで一生懸命穴を掘っている。そこはちょうど川の水をうまく取り入れることのできるような場所で、やっぱり準備の良い人は良いのだと妙に感心してしまう(笑)。先人達が作った小さな湯船がたくさんあって、その底からはふつふつとお湯がわいていて、こりゃいい感じだと足を突っ込むとあまりにも熱い。そうだ、源泉の温度は 50度以上あると書いてあった…。そうすると、裸のままふらふらと良さげな湯船を探すことになる。最初に行き着いた場所は、まだまだ熱くてじっとしていられない。石を積み立てたりして川の水と温泉のわき出しているところからうまい具合に自分の湯船にお湯が流れてくるようにすれば良いのだが、それにはかなりの時間がかかりそう。シャベルのおっさんが、シャベル貸してやろうかと言ってくださったのだが、この格好で穴掘りはあまりにもみっともないので遠慮することにした(笑)。

ちょっと熱めの湯に足だけつかりながら、隣でノンビリ入っている人と温泉談義をしていたら、ちょうど1人分のその湯船を譲ってくれるという。これは嬉しいと入ってみると実にいい湯加減。時々混ぜてやらないと左半身は冷たくて右半身は熱いみたいな状態になるが、それでも全然快適。川の音を聞きながらこんな開放的な場所で温泉に入るというのは実に気持ちがいい。

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強いて難点といえば、そんな小さな湯船からあがるときに細かい枯葉が身体に大量についてそれを洗い落とすのが大変なことくらいか。それも準備の良い人なら風呂桶を持っていさえすれば解決するだろう(笑)。自分のような温泉好きにはたまらなく魅力ある温泉だと思う。が、10時ごろになるともう家族連れでにぎわい始めて、ノンビリするのもちょっと難しいかも。

秋山郷

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秋山郷は新潟と長野の県境にあって、この時期でなお雪があるように、宿のおかみさんの話によると深い谷のこの郷は大変な量の雪に埋もれるのだそう(雪あかりは次の冬に初めて営業をしてみるのだそう)。小赤沢温泉のある小赤沢には、築200年になるという茅葺屋根の家がそのまま残されていて、当時の生活を垣間見ることができる。外はこんなに暑いのに中は暗くひんやり涼しい。こういう家は、外気を遮断して逆に冬は暖かかったりするのかな?すぐ近くの秋山総合センター「とねんぼ」では、当時の生活民具や「またぎ(猟師)」の話があってなかなか興味深く面白い。

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蛇淵の滝は、ガイドブックには出ていない滝だが、雪解けの水で増水しているせいか、ものすごい轟音を立てながら落ちるダイナミックな滝。山のあちこちで滝のように水が落ちている場所があり、また街のあちこちに水のある風景が広がっていて、水の音が常に聞こえてくるというのはなんとなく気分が落ち着く感じがする。

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桜だけではなく、あちこちでふきのとうやぜんまいなどが顔を出し花開いたりしているのもいい。雪がまだたくさん残っていながら、ふもとには桜が咲き、山吹色や緑のなかに山桜の綺麗なピンクがところどころに見える山々。きっとこの時期にちょっとだけ見ることのできる美しい景色に出会うことができたのかもしれない。

清津峡

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秋山郷を離れ、津南から湯沢に出る途中に清津峡という峡谷がある。この峡谷は柱状節理の岩壁と清津川の急流が素晴らしいところで、富山の黒部峡谷、三重の大杉峡谷と並び日本三大峡谷とされる。

この時期は残念ながら、残雪が多くてほとんど川の流れを見ることができず、しかも雪の上に土がかぶってしまっているためかなり景観を損ねている…しかし、それでも何十メートルにもわたって、六角柱状の節理がそそり立つ様子は圧倒される。

へぎそば

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「へぎそば」がそもそも何かというのをわからずに、写真だけ見て「美味そうだ食べてみよう」ということになったのだが、「へぎそば」の「へぎ」は杉板を薄く削って作った四角い箱のことを言うらしく、なるほど確かに写真もそのようなものに蕎麦が盛られている。

そば処 中野屋は、越後湯沢駅のすぐそばにあるお蕎麦屋さん。有名店らしくて、そこそこ行列していたが蕎麦ということもあってか、客の回転ははやい。お目当てのへぎそばは、この箱の形状のせいか 2人前からしかない。なので、これと天ぷらの盛り合わせを奥さんと一緒にいただくことにした。特徴は箱だけではなく、一口ずつ持ってある様子や、つるつるして喉ごしが良くコシが強い麺もそう。この特徴ある麺は、布海苔というものを麺のつなぎとして使うことで出るものなのだそう。それにしても、すごい量の蕎麦。蕎麦を食べてこれほどおなか一杯になることもあまりない気がする(笑)。