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首都圏からすぐの木更津から、のんびりとしたローカル線が走っているという話を本で見つけたので、ちょっと出かけることにした。実際、春の陽気もいい感じで、単線をディーゼルカーが車よりも遅い速度でノンビリと走るようなところでした。ちょうどタンポポの綿毛がふわふわとして(そういえば、こういう景色を見たのは久しぶりな気がする)、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいたりというのを車窓から眺めながら、あまりの暖かさと気持ちよい揺れにど〜しても寝てしまうゆるい感じ。
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ホントにこの沿線は、実に懐かしい風景にたくさん出会える感じ。そもそも首都圏でディーゼルカーが走っているなんてことは思いもしなかったし、車掌さんが通行手形らしきもの(肩にぶら下げているやつ)をすれ違いの時に交換している風景なんてものは、そういえば昔田舎に旅に出るとたくさん見た気がするが、最近はない。
沿線の大部分の駅が無人駅のようで、駅舎というよりは小さなかわいらしいバス停といえなくもないような場所がほとんど。この久留里線の終着駅が今回の目的地の上総亀山で、駅前に何かあるわけでもなく、観光案内所には人はいないし、みんなやることないので線路に降りてぶらぶらみたいなホントにのほほんとした場所。駅も「驛」だし(笑)。近くには亀山湖という湖があって、釣りが楽しみにくるのがメインの場所のようだ(写真は、釣堀だけど…)。
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とはいえ、当然温泉があるところを選んでいるわけであって(笑)、この亀山湖畔には亀山温泉といういわゆる黒湯の温泉があるという。今回お邪魔したのは、今が旬の若竹をいただくことができてお風呂がおまけという、湖水亭嵯峨和。お昼どきだったけど混んでいるということはなく、ノンビリと筍の炊き込みご飯と若竹豆腐の定食をいただく。久留里や君津は美味しい湧き水が出る街らしく、豆腐やお酒が美味しいのだそうだ(実際、君津には首都圏には珍しく6つの蔵元があるらしい)。
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湖面を見渡せる露天は今日は残念ながら女性用となっていたようだが、内湯も明るくて悪くない感じ。見ての通りコーラのように真っ黒なお湯で、お湯が出ているところは若干泡が立っているような感じ。ナトリウム・炭酸水素塩泉でお肌がつるつるになる美肌の湯。宿の説明では、ラジウム泉でもあるようだが、それはホントなのかちょっと良くわからない。
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近くには、三石山という山がありその山頂に観音様のお寺があるというので、5km ほど歩いて上ってみることにした。沿道には田んぼや蔵など懐かしい田舎らしい風景が広がる。白い八重桜(?)も満開で時期的にもいいのかもしれない。
このお寺は、Qちゃんこと高橋尚子がシドニー五輪でココのお守りを縫い付けて走ったことがあって有名なのだそう。だから手形とシドニーでのシューズを模った碑がある。それと、高橋由伸が毎年初詣に来るらしくあちこちに写真が張ってあったりして…そういう俗っぽい感じはちょっと残念だけど…
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三石山観音寺での面白いのは、巨岩につぶされそうに存在する本堂があること。古いお寺のようで、木造の彫刻とはなかなかいい風情がある。あと、ちょっと面白いなと思ったのは、本堂の周りにおいてある観音様の顔が大きいこと。あまりにもバランスが取れていないので、すごく子供っぽい観音様に見えるのだ。
首都圏近郊でこれほどゆるい時間を過ごせる場所というのはなかなかないんじゃないかな。こういう散歩が好きな人にはぜひお勧めしたい沿線でした。