せっかくの10月の3連休、無理してでも旅行にでも出たいという話をしていて、時期もいいし紅葉でも見に行こうと、1週間ほど前から那須高原や奥日光などの宿を探していました。が、やっぱりどこも満員。やっと見つけたのが、水上温泉郷の一つで尾瀬に近い最も奥まったところにある湯の小屋温泉の たぬきのお宿 洞元荘。
週末に台風22号が直撃する予報が立っていたので、キャンセルするかどうかで迷ったけれど、結局行くことにしました。結果的には温泉でゆっくりできたし、ちょっとだけ見られた晴れ間には、少し紅葉が始まった美しい照葉峡を見ることができたのでよい旅行になりました。
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藤原湖を一望することのできる位置にある蕎麦処 久ろ麦。一見するとぶっきらぼうな感じのご主人(でも、実はすごく話好きで温かい感じの素朴な方)が一人で切り盛りしているお店で、入るなり「冷たい蕎麦しかないけどいい?」。
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「三宝そば」は、なめこおろし、とろろ、山菜の3種類の味が楽しめる。なめこおろし蕎麦には、一見するとカイワレにも見えなくも無い蕎麦の芽がのせられている。うっすらと赤い色がすごく綺麗。とろろ蕎麦には、蕎麦の実がのっていてうずらたまごとぐるぐるっと混ぜていただく。これはホントに美味しい。ご主人は、蕎麦の味をダメにするからとめんつゆはできるだけかけないで食べてほしいといい、このお蕎麦とは別に、荒塩を蕎麦にまぶしたものを出してくれて、食べてみろという。蕎麦の味がしっかりとして美味しい。蕎麦に対する相当なこだわりがあるみたい(笑)。たっぷりと供されたネギ。そば湯を出すので、このネギとめんつゆは残しておいてと言う。荒塩を使って味付けたものと、このネギとめんつゆで味付けたものの 2種類の「そば湯」を作ってくれた(やろうは、自分で作ってねということで奥さんにだけ作ってくれた(苦笑))。
いずれは、蕎麦のコース一品だけにして、ゆっくりと楽しんでもらえるような店にしたいというご主人。「宿はどうせ 15時くらいまで入れてくれない、ゆっくりしていきな」と、浅漬けのお新香を出してくれて、あつあつのお茶を何度も入れてくれる。お忙しい中、いろいろと気を使ってくれてありがたいことです。
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日本武尊が雨乞いをしたと伝えられる裏見の滝。台風のせいもあってか水量が増していて、すごい迫力(ホントは近づいたらまずい気もする)。昔は名前の通り、滝の裏側から見ることができたようなのだけれど、危険だということで今は入れないよう。残念ながら、このあたりは紅葉はまだだったけれど、ところどころに見える赤や黄色の葉を見ると、紅葉がすすむと綺麗だろうなということを感じさせてくれる。
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餌付けされているとはいえ、野生のタヌキが遊びにくるお宿。だから(?)、玄関前でたくさんのタヌキの置き物が迎えてくれる。洞元荘には、内風呂3(男女各1、混浴1)、露天風呂5(女性専用1、男女各1、混浴2)とたくさんのお風呂があって、今日は天気も悪かったので、2時半にはチェックインしてずーっとお風呂。
湯の小屋温泉は単純泉のお湯。疲労回復、神経痛、リウマチなどに効くとされていて、お湯に入ると少しだけれど肌が滑らかになるような感じがするので、おそらくアルカリ性のお湯なのだろう。写真は、夕立風呂という混浴露天風呂。広々としていて、雨の中で一人のんびりと入るというのは、なかなか風情があって良いもの。
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もう一つの露天風呂、仁王の湯。こちらは夕立風呂と違って、周りを遮るものが無く、川の流れを眺めながら入ることができる。これも広々としたお風呂で、ここから見える宿の屋根の赤と緑の木々のコントラストがいい感じ。川の流れる音を聞きながら、時々身体を外に出して冷ましながらゆっくりと温泉を楽しむ。
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台風一過の翌日も、結局晴れることは無く曇りとの予報。けれど、湯の小屋温泉からさらに奥に車を進めると、少し晴れ間が見えてきた。ちょうどそこは照葉峡と呼ばれる渓谷があって、俳人・水原秋桜子が、この照葉峡(てりはきょう)という名前とそこで見られる11の滝の名前をつけたのだそう。
左側の滝が、一番美しいなぁと感じた「時雨の滝」。渓谷の紅葉はもう一歩というのが残念で(おそらく来週はきっと、赤や黄色に色づく紅葉と、白く澄んだ水の流れの渓谷美をみることができるに違いない)はあったけれど、それでも、この一瞬だけでも晴れ間が見えて、この眺めを楽しむことができたのはラッキーだったと思う。
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奈良俣ダム。カーブを曲がると突然この景色が目の前に現れるので、すごくびっくりする。独特なのは、コンクリートの塗り壁のようなダムと違い、ここのは何かレンガを積み立てたように見えること(いっそ、そんな色で作られていたら、この青い空との対比が綺麗であるに違いない(笑))。
それから 1時間ほどで谷川岳のロープウェイ乗り場の着くのだけれど、その頃にはもう雨。靄がかかってはいたけれど、ロープウェイからは、真っ赤に色づいた部分と黄色に色づいた部分と緑が織りなす美しい紅葉を見ることができた。でも、ほんのちょっとだけ。ロープウェイを降りると、真っ白でほとんど視界が無い。さらに上に行くリフトに人が乗ってはいたけれど、何をしに行ったんだろう…
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「五郎兵衛やかた」というところでお昼。江戸時代の豪農の別宅を移築したという郷土料理のお店。みそおでんのお味噌には、山椒が入っていて少し癖のある味。あつあつで美味しい。その隣、しいたけを焼いたように見えるのは、(確か)味噌じり焼きというもの。香ばしくてぴりりとしていて、ビールがほしくなる一品。すごく美味しい。五郎兵衛うどんは、太めのきしめんのようなうどんを使ったみそ煮込みうどん。意外と寒かったこの日には、ぽかぽかと身体が温まるし、美味しいお昼。
「味噌じり焼き」また食べたいなぁ…
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五郎兵衛やかたは、湯宿(ゆじゅく)温泉といわれる温泉街にあって、せっかくなのでここの温泉に入ってみることにしたのでした。湯本館のお湯の歴史は、1200年前までに遡るそう。真田家ゆかりのお湯としても伝えられていて、昌幸の息子で幸村の兄となる信之がこの地に別荘か何かを建てたとかいうのが最初らしいので、相当な歴史ある感じ。
浴室のすぐ横に自然湧出する源泉があって、近づくと硫黄の匂いと熱気が伝わってくる。円形の湯船の奥の白い結晶がたくさんくっついているところからお湯が滾々と湧いていて、飲むこともできる。お湯は、硫酸塩泉で胃腸病、皮膚病、神経痛などに効くとのこと。静かで歴史ある感じなので、きっと常連客がたくさんついていそうなお宿でした。