あら、飛行機飛びません。しばーらく滑走路上でとまってるなぁと思っていたら、空調の不調が直らないということで、引き返しちゃった。その上、直りそうもないということで、おろされちゃいました(泣)。今日は、できるだけ早く屋久島に入って、いろいろと見るつもりだったのにぃ。あらかじめ遅れるかもしれない旨をレンタカーの事務所に連絡したり、もろもろをやって待ってると、結局2時間遅れの出発とのこと。もともと鹿児島空港で乗り換えに2時間待ちの予定だったので、どうやら「駆け込み」で間に合いそうとのこと。

飛行機降りたらすぐに車に乗せられて、このちっちゃいプロペラ機に乗せられました。学生の頃に種子島に行った時は、YS11だったけど、今回は SAABというプロペラ機でした。屋久島空港は、ほんとうに小さな飛行場。海沿いに滑走路が 1本だけ。周りには何もない。10月中旬だというのに、じっとりと暑い。ここで車を借りて、その足ですぐに白谷雲水峡へ。話を聞くと、どうもここ3日くらい雨がすごく降っていたらしく今日は久しぶりに晴れたとのことで、こういうときは、苔が綺麗だとのこと。
飛行場から、たぶん島で一番大きな街 宮之浦に向かうまで 10数分の間、信号が一つもない。この感じは、実に種子島に良く似ている。その最初の信号で左折して、山道に入っていく。最初のうちは、くねくねする道だなぁという程度だったのだけど、だんだんと険しい道に。空港から40分くらいで管理塔のある白谷広場に。

結構な雨が降ったとのことで、広場から見える白たえの滝は、轟音を立てている。奥さんいわく、癒されない音(笑)。
とにかく水が多く、湿気がすごい。じっとりとするのだけど、緑の匂いが気持ちよく、時々顔を見せる太陽の光がうっそうとした森の中に差し込んでくるのが、とっても気持ちいい。
奥に入っていくと、岩も木もみーんな苔でくるまれてる感じ。苔って、ちょっとじめじめっとしたイメージがあるのだけど、ここの苔って、ちょっと触ってみると、意外にもふかふか。ふかふかの苔が露みたいな水をたくわえてる感じで、それがすごく綺麗。
さらに奥に進むと、二代くぐり杉と呼ばれる切り株のようなものがあって、その中に入ると、空が見えたりして綺麗。さらに少し奥に入った森は、本当に神秘的。この一体があの、もののけ姫の森って言われるのは良くわかる。宮崎アニメで、「切り株から一本の芽」が生えているイメージは、まさにこのあたりの森にそのままあるのだ。

七本杉と呼ばれる木の上部が分岐した杉のところで、ちょっと不思議ちゃんがいました。女性2人組みなんだけど、木に抱きついちゃって、なんだか対話しちゃってる感じ。この人たち、この後、弥生杉という樹齢三千年の木のところでもおんなじことをやってて、ちょっとびっくりしました。
彼女たち写真も撮らずに、ずっとそういう風に歩いているみたいで、ある意味怖いなぁと思うのだけど、でもまぁ、それがちょっとわかるくらい、神秘的な森でした。帰りがけには、偶然ヤクシカにも出会うことができて、大充実の一日でございました。と同時に、日ごろの運動不足を痛感しました、ひざががくがくです(苦笑)。

あらら、雨。屋久島は雨ばっかりらしいのだけど、やっぱり。今日は朝から山登りの予定だったので、どうしようって迷うのだけど、まぁとりあえず目指す屋久杉ランド向かってみようということで、近くまで行くと少し晴れ間が見えてきたので、そのまま山を車で登っていくことに。雲海が見えたりして、なかなか素晴らしい。
途中、ヤクザルの親子が毛づくろいしてたりしている。えさを欲しがるわけでもなく、かといって車が近づいても逃げない。不思議な距離感。山道は思ったよりも険しくて、くねくねと10キロ近く進むことになる。そんな感じで走っていると、結局、山間部はなにやら雲行きが怪しく、雨。で、使うこともないかなと思っていた雨がっぱを身に着けて、びしょ濡れになりながら散策(というか、登山)。

屋久杉ランドには、樹齢1000年を超える杉が何本もあって(知らなかったのだけど、実は樹齢1000年を超える杉を、屋久杉というのだそうで、それ以外のものは、小杉というらしい)、千年杉、天柱杉、母子杉、三根杉、仏陀杉なんかを見ました。特に印象深かったのが、母子杉。2本の杉が並んでそびえ立っているのだけど、その樹齢と大きさにあ然。左の写真の、うちの奥さんが見上げているのが杉なんだけど、コレ見ると、その太さがわかるでしょ(笑)。
仏陀杉は、別に仏陀の顔があったりするわけではないのだけれど、その独特のうねりが、それを感じさせる木。最初、屋久杉ランドという名前から、ちょっとした、お散歩コースなのかと思っていたのだけど、全くの見当違いで、周回50分のコース以外は、登山コースみたいなもの。昨日の登山に続いたってこともあって、既にふくらはぎが悲鳴を上げはじめていました…その後、紀元杉と呼ばれる樹齢3000年の杉と、そのすぐ近くの紀元命水という湧水を汲みに行って(この水は本当に美味しい!)から、山をおりた。

雨に濡れたこともあるけど、とにかく寒かったので、温泉にでも入ろうと、平地に降りてくると、嘘みたいに晴れてて、セミがじりじりと鳴き、まるで夏真っ盛り…。尾之間温泉と呼ばれる小さな温泉は、地元密着の温泉らしく、誰かが入ってくると、「こんにちは〜」とか「よぉ」なんて声を掛け合うみたい。きっと見覚えのない僕に対しても、同じように挨拶。僕も挨拶。硫黄臭のする温泉は、肌にかけるだけで肌がつるっとするお湯。すごく素朴な木の建物に、湯船には手ごろな大きさの川石がごろごろ転がっていて、気持ちいい。これは、なかなかのお湯でした。奥さんが出てくるまでの間、びちょびちょのカバンや傘、雨合羽を干す(ナンだか、どうしようもなく怠けた時間が過ぎる感じがたまらなく幸せ。

身体が暖まったら、おなかが空いたので(こういう身体の自然な欲求に従っちゃうのもよいねー)、地図を調べると、少し先に屋久島フルーツガーデンというのがあるので、行ってみる。、独特の南国フルーツの香りが漂う園内に入ると、早速フルーツを食べさせてくれた。マンゴーやパイン、スターフルーツはともかく、グァバやドラゴンフルーツは初めて食べたかも。特に、ドラゴンフルーツはピンクの皮、中も黒い種(?)が白い実にコレでもか入っていて、一見毒々しい。けれど、思ったよりもあっさり淡白な甘み。食べ終わると、話し好きそうなおじさんが園内を一通り案内してくれた。そこには、極楽鳥と呼ばれる花をはじめ、とにかく、数え切れないくらいの珍しい植物が生えていて、それを片っ端から説明してくれた(笑)。

そんなフルーツ園の直前に立ち寄った千尋の滝(左)と、今日最後に訪ねた大川の滝(右)は、とにかくスケールの大きな滝。特に、大川の滝は、滝つぼのすぐそばにいけることと、雨で増水していたこともあって、ものすごい轟音と水しぶき(というか、水煙とでも言ったほうが良いかも)で圧倒的。少し薄暗くなっていたせいか、飲み込まれそうな不気味さもある滝でした。痛い足につらかったのは、最後の帰りのドライブ。道には街灯がなく、真っ暗な上、信号がないので宿までの1.5時間を、ほとんどノンストップ。これは、ちと足に堪えました。

今朝は、実に良く晴れていて、空港までのドライブはなかなか気持ちが良い。ところどころに、ハイビスカスが咲いていたりして本当に夏っぽい。空港について、いよいよ飛行機に乗るときになるとまた雨が降ってきた。この島は、本当によくころころと天気が変わるなぁ。気流も良くなかったせいか、飛行機はひどくゆれた(というより、上下動が激しかった)。

鹿児島空港で車を借りて、熊本へ。今日は、垂玉温泉という阿蘇の温泉に宿を決めていたのだ。熊本までは、高速道路で行くのだけど、高速に信号があったり、7km 近くある長いトンネルが対面走行だったりと、ちょっと不思議な高速だった。とにかく、おなかが空いていたのだけど、今日は熊本ラーメンを食べようと決めていたので(笑)、とにかく熊本まで急ぐ。目指す黒亭は、ちょっとわかりにくいところにあったものの、無事たどり着く。有名店らしく、10人くらいが外で待っていて、中には、ごっついカメラを持ったカメラマンと、ライターらしき女の人もいた。こってりのとんこつに、にんにくを焦がしたものと思われる(とにかく、店の周りににんにくを焼いたような香ばしい香りがしていた)茶色のものが浮かんだスープに、細麺。うまい。働いているのは、地元のおばちゃんばっかり、5,6人。狭い店内をひっきりなしに動いている。
おなかが満たされたところで、熊本城を見に行った。加藤清正が作らせたというお城は、なかなか美しくバランスの取れたお城だと思った(僕は、結構お城を見るのが好きだったりするのだけど、やっぱり姫路城が一番素晴らしいと思う)。それにしても、天守閣までの上り下りが、がくがくになった足にはつらい。

垂玉温泉に行く途中、あまりに痛む足や肩にはるお薬を買おうとよったお店で、カバンの鍵がないことに気づく。ここまで、何もかも順調だったのに、ちょっとブルー。情けないことに、どこかで落としたようだ。と、そんな気分を吹き飛ばしてくれるくらい、垂玉温泉の山口旅館は素晴らしい。まず旅館の外には、温泉の湯気が立ち上り、かすかに温泉の匂いが漂ってきて、旅館の外からみた雰囲気は、本当に静かなたたずまいという感じ。贅沢にスペースをとった受付は、レトロな雰囲気で、受け付けてくれたおじさんが柔らかい物腰でいい感じ。ついたとたんに、「鍵を壊してくれないか」というめちゃくちゃな要求にも、一生懸命に(壊さないように)あけようとしてくれました(結局、電動カッターみたいので、キーごと切ったのだけど)。
また、家族風呂、大きな内湯、かじかの湯という茅葺き屋根のお湯、滝の真下の露天風呂(まだ、今日は行っていない)とお風呂がたくさんあり、泉質も違う。内湯のお湯は、鉄分を含んでいるのか若干茶色で、少しべたつく様な不思議なお湯。疲れた身体には、本当にきく。
お部屋での夕食も、量も程よくほんとうに美味しくて、あ〜、2泊にしてればよかったなぁと思えるほど、のんびりと贅沢な時間を過ごせる良い宿。じりじりと焦げ付くような日差しがうそのように、ここは深々と冷え込む。またそのせいもあって、露天にぼんやりと浸かって、夜空を眺めるのは気持ちが良い。こんなに真っ黒だったんだと思えるほど漆黒の夜空に、星がたくさん見える。あー、このまま帰るのやめよっかなぁ(笑)。

今日は、朝から滝の湯に行ってのんびりとお風呂を楽しむ。ここのお湯は、鉄分が多いみたいで、岩にオレンジ色の成分がこびりついていて、手で触ると、手が黄色くなる。お湯はぬるめで、滝の落ちるのをのんびり眺めながらゆっくりと楽しめる。
今日はすごく冷えるので、朝ごはんをいただいた後もお風呂へ。昨夜は女性専用で入れなかった、かじかの湯のもう一方に行く。こちらは、小さな桶風呂があって、一人で楽しむにはもってこい(実際、一人だった)。それにしても、今朝の冷え方はかなりなもので、どうも後でニュースを見たころ、5度とかになっていたみたい。今回の旅行は暑いだろうとふんで、長袖も薄手のものしか持ってないので、ちょっときつい…。

素晴らしいかった垂玉温泉を後にして、今日最初に向かったのは、白川水源。名水百選に選ばれてるってことだけで行ってみたのだけど、実際に行って見て、ふつふつと湧き出す透明な水にびっくり。透明すぎて、水深がわからない感じで、水底からは、毎分60tもの水が湧き出ているとのこと。水を汲むこともできて、飲んでみると、本当に美味しい。ちょっと珈琲を入れてみたいと思いました。
やまなみハイウェイを走って阿蘇山頂へ。ドライブするにはもってこいの天気で、放牧された牛や馬を見ながら、のんびりと行く。山頂へはロープウェイで。山頂では、「火山ガスが危険なので…」なんて放送がしきりに入っていたのだけど、自分たちが見学しているときに、突然「Bゾーンの火山ガスの濃度が急激にあがっています。人体に極めて危険なため、避難してください」って放送が入り、びびる。実際、風向きの関係でちょっとガスを吸ったら、喘息の発作みたいに咳が止まらなくなって、身の危険を感じました。
草千里ヶ浜は、昔中学生の頃に一人でぶらぶらと旅行したことがあって、緑のじゅうたんみたいな草原が印象的だったのだけど、なんだかちょっと期待はずれ(ちょっと草が枯れているせいか、それほど綺麗じゃなかった)。時期をはずしたのかな? 観光地化されたここでお昼を食べるのは、いまいちっぽかったのと、奥さんからの阿蘇では美味しいソフトクリームが食べたいというリクエストがあったので、竹原牧場というところに向かう。そこでは、だご汁という郷土料理と、ソフトクリーム(これが美味!)を食べ、黒川温泉に。

黒川温泉には、15時ごろに着いたのだけど、温泉めぐりをしていると思われる人がぞろぞろと歩いている。いこい旅館というところが今日のお宿で、ここは、11ものお風呂があり、純和風という感じの佇まいがいい感じ。ここの露天風呂は、日本の名湯秘湯百選にも選ばれたお湯。実際、素晴らしいのだけど、混浴でおばちゃんが遠慮なく入ってくるので、こっちがびびってしまう。ここには美人湯という女性に人気のお湯があったりして、立ち寄り湯の人もたくさん。お料理は、とにかく美味しくて満足。至福のひとときというのは、こういう時間を言うのではないかと思う 2時間近くのお食事でした。

黒川温泉のいこい旅館では、すっかりくつろいでしまいました。結局、この旅館から一歩もでることもなく、チェックインからチェックアウトの時間をめいっぱい利用してのーんびり過ごしました。垂玉温泉に続いて、あ〜、また来たいなと思える良い旅館でした。
今日は、基本的に移動日。黒川温泉から、やまなみハイウェイを北上し、湯布院〜別府に寄ったあと、長崎まで一気に抜けようかなと。今日は、本当に良く晴れていて、気持ちいいと言いたいところだけど、とにかくびっくりする寒さ。黒川温泉を出る時には、吐く息が白くなってた。やまなみハイウェイのドライブは、本当に気持ちが良い。途中、長者原によってお散歩。中学生の頃、ここから登山をして法華院温泉という温泉にいったことを懐かしく思い出しました。当時から、こんな渋いことが好きだったんだなぁと笑ってしまう…。

湯布院は一度行ってみたいと思っていた温泉街だったのだけど、すっかり観光地化されてしまっていて、街は軽井沢みたいな感じ。風情のあるお宿なんかもあるのだろうけど、きっともう来ないだろうなぁと思ってしまいました。うちの奥さんも同感とのことで、ちょっと年なのかななんて話しをして、苦笑い。結局、金隣湖まで散歩して、その途中で B-speak というお店で、ロールケーキを買っただけになっちゃった(このお店のロールケーキはふわふわの食感で絶品でした)。

湯布院から別府は、思った以上に近くて車で30分強という感じ。地獄めぐりということで、海地獄、山地獄、血の池地獄を見て回りました。硫酸鉄の影響で鮮やかなプルシアンブルーをしていて、かつぐつぐつと煮えくり返っているような海地獄が一番印象的。海地獄では、地獄プリンとか言う、わけのわからん名前のプリンののぼりが立っていたのを奥さんが気にして、食べる。美味しいのだけど、量が多くて、ちょっとうっぷ。
そういえば、今朝の寒さが嘘のように、別府は暑い。暑いというか、日差しがきつい感じ。そんなこともあるのか、山地獄には、孔雀とかフラミンゴが飼われていて、半分動物園みたい。かばの昭平くんにジャガイモをあげたりして楽しみました(笑)。ここから長崎までのドライブは、ほんと厳しかった。ひたすら西日に向かって走るので、暑いしまぶしいし、ちょっと疲れました。途中事故があったみたいで、ものの見事にトラックがごろりんと転がっているシーンを見ました。事故現場には、ぶつかったわけでもなさそうな車が一台とまっていたので、おそらく、衝突を避けようとしてハンドルを切ったところで横転したのかな? それにしてもこわっ。巻き込まれなくて良かった。

長崎は、今回の旅の最後の訪問地。今朝はのんびりとホテルを出てから、まず最初に大浦天主堂〜グラバー邸へ。少し早い時間だったせいか、人も少なく気持ちが良い散歩になった。大浦天主堂では、厳かに結婚式が行われていて、ちょっぴり自分の頃を思い出して、恥ずかしい感じがしました。つい最近改築されたとのことなのに、すごく雰囲気があって、実にすばらしいことだなぁと思いました。
知らなかったのだけど、長崎には中華街があったり、写真にもある孔子廟があったりと、実は中国の影響を多く受けている。長崎ちゃんぽんや皿うどんなんかは、基本的に中華料理屋さんで食べることができるのだ。で、それらの名物料理もうまいのだけど、とんぽうろう(漢字がわからん)という、肉まんの生地のようなものに、豚の角煮をはさんで食べるものがうまかった。
長崎には、市電が走っているのだが、思ったより小さい街なので、この市電を乗り回すことで、だいたいの場所にいけてしまう。ちょっと古い市電が、なんだか懐かしい(がきの頃に住んでいた岡山にも市電が走っていた)。後は、お土産を買いに松翁堂というカステラの老舗に行ったり、平和公園や爆心地なんかをたずねて見たりしました。この街は、グラバー邸やオランダ坂といったヨーロッパらしさや、孔子廟や中華街に見られる派手な感じ、一方で平和公園なんかに感じられる日本の歴史みたいなものが、いっぺんに感じられて、なかなか面白い街なのでした。
ところで、松翁堂のカステラは実にうまい。もともと、ザラメがついていてしっとりとした食感がおいしい福砂屋のカステラが一番だと思っていたが、松翁堂のものは、匹敵するかも。チョコラーテと呼ばれるカステラにカカオを混ぜたものを会社に買っていったのだけど、これも美味だった。