
旅の手帖って雑誌ありますよね。思い出しながら、この旅行記書いてるから、何月号か忘れちゃったけど、夜の乳頭温泉が表紙の時があって、その写真見たら、こりゃいかなきゃってことになって、いくことに。
ところで、田沢湖に立ってる田子像ってあるじゃないですか。あれって、なんか妙にぽつんとしてるんですよ。ほんとさびしっ!って感じに。車できてない人にとっては、写真みたいに遊覧船から見ることになるんだけど、そうすると、さらに「えっ!、これ!?」みたいな。
田沢湖って、観光スポットではあるけど、うーん。紅葉とかしてたら綺麗なのかな。あとは、自転車かりて、のんびり湖一周なんていうのはいいかも。

初日のお宿は、蟹場温泉。ここのお湯は、無色透明でくせの無い感じ。でも、何よりもすばらしいのは、風情。露天風呂までは、宿から一本道があって、そこをふらふらと歩いていく。基本的に、乳頭温泉って、内湯以外は、混浴で、ここもそれに違わず混浴。混浴って、結構困らないですか?一本道に行くには、外用のサンダルに履き替える場所があるんだけど、夜に行ったら、サンダルが2足。結局、その時はいけず、朝早くおきて、のんびりと一人でお湯を楽しみました。
また、ちょうど紅葉の時期で、なんとも言えない風情でしょ。とにかく、蟹場温泉はいいです。乳頭温泉に行くんだったら、強力に推します。この日の一泊で、来年ももう一度きたいね、って話になるくらいだから。あ、でも宿は普通だし、食事も普通。だから、お風呂だけいただきに来るってのもありかもしれないね。とは言え、ほかの宿は、なかなか癖のあるところが多いので、そういう意味では、ここの宿は、とまるには無難といえば無難。

蟹場から鶴の湯までは、こんな感じの山道を1〜2時間。10月は、ちょっと寒いくらいで、山道を歩くには、かなりいい感じ。歩くと、ちょっと汗ばんでくる感じで、上着をぬぐと、涼しくて気持ちいいーって感じのおさんぽ。でかけた時期は、ちょうど紅葉のはじめで、まだ緑な部分と黄色や赤が混じっていて、これはこれでなかなか綺麗。真っ赤っていうのもいいんだけどね。
さて、鶴の湯については、歴史を感じる藁葺きの本陣や、真っ白のお湯がいろんなところに出ているので、知ってる人も多いのでは? 写真の奥が露天風呂になってるんだけど、そこをおじさんとかが、全裸で歩き回ったりするんだよね。だけど、ここは蟹場に比べると、ある意味、観光地化されてるから、結構いろんな人が歩き回ってたりしたりして、ちょっと危ない。旅行のきっかけになった、真っ白なお湯をたたえた一番大きな露天風呂は、それこそ外から丸見えで、お昼に入るのは、男でさえ、ちょっと勇気がいるかも。おじいさんがたくさん入ってた(笑)。
一通り、お湯を楽しんだ後、お昼。ここでは、山の芋なべってのがおいしいらしいので、それをいただく。山の芋は、結構ごつくって大きな芋で、味はサトイモで作った団子って感じ。味噌仕立てで、なかなかの美味。一緒についてたきのこ(大きななめ茸?)が、これまたおいしくって、食がすすむ。ここにとまれば、夜には囲炉裏で、これをいただけるんだろうな。
ここって、秘湯って言われている割には、結構人が多くって、どうよっていう感じもするんだけど、でも、宿泊者だけになる夜に星を見ながら、温泉に入ったり、冬に雪を見ながらってのはよいかも。人が少ないときに、のーんびりとできれば、ほんといいだろうな。

乳頭温泉郷の中でも、ちょっと山の奥に入る孫六温泉。予約時の電話の対応が親切そうなおじいさんだったとのことで、うちの奥さんが安心したお宿。いってみると、まさに山小屋って感じの宿。うちの奥さんは、こうゆうところにとまったことが無い人なので、六畳一間で、本当に何にもない(見てのとおり、裸電球ひとつ、当然テレビなんか無い)部屋で、呆然。これには、大笑い(僕は、結構こういうところに泊まったことがある)。
ここの温泉は、すべて混浴で、おばちゃんなんかが平気な顔して入ってくる。温泉好きで慣れてないと、たぶんここはきついかもね。もちろん、女性の方しか入れない時間があるけど。温泉は、素朴で飾り気がない感じ。お湯は、無色透明で、優しい感じのお湯。ぼくは、打たせ湯が気に入って、だいぶ長いこといたなぁ。あと、ここでは岩魚酒なんかもいただけるようですね。なんにしても、夜になるとやることも無くって、20時ごろにはぐーzzz。
この温泉の奥には、黒湯温泉ってのがあって、本当はそこに入りに行こうって思ったんだけど、こんどくる時のお楽しみってことで、今回はお預け。

乳頭温泉郷をでて、角館へドライブ。角館は、黒板塀に囲まれて武家屋敷が並ぶ城下町。ちょうどこの時は、雨がやんだあとで、窓越しに見える花が本当に綺麗でした。こういう町って、枝垂桜や苔があったりして、雨がふると独特の匂いが立ち上る感じがして、好きです。
もう、なんてお店か忘れたけど、田舎そばを食べた店には、時代劇にでてきそうな番頭台があったりして、武家屋敷が並ぶ町の散歩は、なかなか楽しいものでした。そういえば、ここでお土産にした、生もろこしが香ばしくておいしいです。落雁見たいに見えるんだけど、口に入れると、やわらく崩れるような食感で、素朴で風味がよいです。

さらに足を伸ばして、玉川温泉へ。あまり知らずにいったのだけど、ここの温泉って神がかり的な効果があるといわれているらしくって、湯治客がたくさんいるんだけど、ある意味お金をかけずに湯治をするために、観光するところにまで、写真のように筵をひいて、ガスを浴びてる人がいるんですよ。このガス明らかに有毒なのに、その効果を信じてやまないんでしょうね。
でも、何よりびっくりしたのは、実際にここのお湯を体験したとき。とにかく、強烈な酸性であること。僕は、お湯に入ったときに、妙にあごがひりひりするからなんだろうと思ったら、ひげをそるときにできる小さな傷がしみていたみたいなんだよね。他にも傷があるところが、妙にひりひりして、びっくり。当然、こんなに強いお湯なので、50%とか薄めてあったりする。100%の源泉ってのもあって、そこは人だらけで入らなかったけど、大丈夫なのかな、あんな強いお湯につかってて。
ほんとかどうかわからないけど、この強い酸性のせいで、最近が繁殖しないということ、確かに、脱衣所も浴室も綺麗(ここは掃除も行き届いているってのもあるんだけど)。温泉好きなら、一度いってみると面白いと思いますよ。