1996/03 初めての海外旅行はフランスから

遠かった初めてのパリ

はじめての海外旅行は、ずっと前からフランスに行くと決めていたので、行き先はすんなりとフランスと決まりました。決めたのは、出発の1週間くらい前だったか、なんか行ってみたいなと思い、HISに行った覚えがあります。とりあえず、往復の航空券だけ買って、あとは何とかなるだろうって。

お金があまり無かったので、直行便には乗れず、ロンドンで乗り換えだったのですが、いきなり日本からの飛行機の出発が2時間も遅れ、到着はオルリーというちょっと田舎の空港になりました。ここは、シャルルドゴールと違って、案内も少なく、僕は仏語をろくにしゃべれないので、まあ困ったわけです。「パリに行くにはどうすんの」と片言のフランス語で聞くと、「パリなんて駅は無い」とかいじめるんです(;_;)。まあ、しょうがないので、とにかくそれらしき駅までの切符を買って電車に乗ったは良いけど、これが無人で何がなんだかわからん。途方にくれていると、親切な人もいるもので、「おまえは迷子か?」とか英語で聞いてきてくれたので、「まあそうなんです」って言うと、とりあえず、これから行こうとしてるホテルまでの電車の乗換えとかを教えてくれた。

とは言え、まだまだ困難はあったわけで、途中の乗り換えのための自動改札で、最初に適当に買った切符ははねられてしまって、改札を通れない...。しかも駅員がいないんだよね(;_;)。まあ、とりあえず様子を見てると、どうも前の人にぴったりついていくと改札を通りぬけられることがわかって、そうしたわけですが、次に乗った電車では突然検察がきて、こりゃだめだとか思ったわけです。切符を見せると何故か、にこにこしてOKとか言っているので、ま、きっと駅員さんはわかってくれているのねとか思いました。

結局、そうこうしてやっとこさ最初の寝床にたどりつけたわけですが(最初のホテルだけ予約したのが災いのもと)、既に時計は午後11時を過ぎていて、僕の最初のパリはとっても遠く大変な道のりだったんです。

パンはおいしいけど…

食事は、最初かなり苦労したっけ。1人って店に入りにくいんですよ…。そうすると路上で売ってるサンドウィッチばっかりになって、これがまあ「それなり」の味で笑っちゃうわけです。とは言え、ものすごくおいしいものもあるので侮れないわけですが。

で、そのうち何を覚えたかと言うと、朝市でサラダとサラミとかを買って、朝早く開いているパン屋さんでおいしいパンを買ってこれを公園で食べるわけです。これは、ほんとうに安いし旨いし、いうこと無し。それから、スーパーでお惣菜を買ったりしてね(あんまりおいしくないけど)。これは、フランスでは結構おすすめな朝ごはん。本当に、フランスパンはおいしいと思う。

夜なんかは適当にお店に入って、適当に注文するわけですが、いまいちおいしいものを食べられた覚えがありません(メニューに何書いてあるんだかわからんのではしょうがないって話もあるが…)。ま、選んだ店も悪かったんでしょうね(^^)。

そういえば、昼間っから普通にビールを飲めるっていうのはなかなかいいなと思いました。だけど、水っぽいビールが多いので、しょうがないから「アイネケン」(フランス語風に読むとたぶんこうなる)とかになっちゃうわけです。

なんか、こう書いているとフランスではろくなもん食えないじゃんという風に見えるかもしれないけど、これは貧乏旅行をしたのと、あまりにも下調べをしなかったからで、普通に旅行すれば、きっとおいしいものにたくさんありつけると思う。

買い物は楽しい

フランスというかパリは、リーズナブルでデザインが優れた雑貨などを置いてある店が多いです。でも、日本みたいに、洒落すぎていなくていい感じです。生活雑貨とか、洋服とか、まあたくさん歩けば、本当にいいものを探せると思います。でも、結構楽しいのは、蚤の市。本当にこんなの売っていいのっていうボロから、骨董品みたいなものから、まあ、とにかく何でもござれでとっても楽しいです。とはいえ、言葉だけは何とかならんかなと、ここでも思わされるわけですが…。

SOLDESというセールの時期には、本当にものが安くなります。買い物だけしたい人は、これに合わせてくるのがいいんだろうね。

そうそう、これはフランスに限ったことではないけれど、現地のスーパーマーケットに入るのは、とにかくお薦め。本当に日本で見られない、いろんなものが売っているし、なんとなく生活感を味わえる。水なんかは、絶対スーパー(^^)、とりあえず観光客相手に外で売っているのは高すぎ…。

教会

フランスで本当に感動したものの一つは間違い無く教会だと思います。まあ、フランス全土のどこにでもあるわけですが、ステンドグラスを見たり、熱心にお祈りをささげる信者の方を見ながら、パイプオルガンの音色を聞いていると、なんだか涙が出そうになります。教会って、建築的にもきっとすごく良く設計されているもので、ものすごく広い空間と高い天井が実現されていて、これはきっと今でもそう簡単には建てられるものでは無いと思えました。

美術館だけでも…

芸術の都と言われるだけあって、パリの美術館の充実ぶりは本当にすごいと思ってしまう。ルーブルみたいに、丸一日いても全部見られないボリュームたっぷりのものがあれば、ロダン美術館みたいに、こじんまりとして本当に美しい美術館も多い。オランジュリーとロダンは本当に良かったなあ。

ポンピドゥーは、現代美術の展示が充実していて、アートショップがなかなか楽しかった気がする。建物自体が、アートしているというか、ああいうデザインが出来る人って本当にすごいと思う。そういえば、この建物のすぐ近くの公園には、カラフルなデザインの噴水があって、そこではパフォーマーがたくさんいて、空間全体が楽しい感じ。

パリ以外では、アンティーブにあるピカソ美術館とか、ジャン・コクトー美術館なんかも本当にすばらしいものでした。ピカソ美術館のそばでは、若手のアーティストがいろんな作品をその場で作って売っているところなんかもあり、お土産に面白いものが買えるかもしれないよ。

南仏と地中海

そもそもフランスに行きたいと思ったのは、南仏の開放的なイメージと、なんとなく地中海への憧れがあったからで、最初の旅行では、これは絶対はずせなかったわけです。

南仏の街って、日に焼けた茶色(というか赤っぽい)の屋根と白い壁が本当にすごく似合っていて、全体としてこじんまりとしているのだけど、人に活気があって、朝市なんかは本当にいい感じ。調理する手段があれば、ぜひ魚とかを買って、料理を作ってみたいと思えます。

上のイメージってきっと他の人のイメージと近いかなと思うのだけど、エクスアンプロバンスという街のミラボー通りなんかは、すごくお洒落。Agnes bとかがこっそりあったりして、控えめな感じと、カフェでお茶をしている女性のかっこ良さが実に似合う街。

モナコは、本当に上流社会の人々の街(国なんだけどね)。ホテル・ド・パリとカジノ・モンテカルノのある一角は、本当に「そういう車」と「そういう人」がたくさん出入りしていて、なんだか不思議な感じがしました。F1のコースを歩いてみたりしたわけですが、本当にこんなところを、走んのかとまあ感心しっぱなしでした。